マスコットの存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 22:42 UTC 版)
魔法少女は人語を解する不思議なマスコットキャラクターをお供にすることが多い。これは『さるとびエッちゃん』(アニメは1971年)の大阪弁を喋る犬「ブク」に始まり、『魔法使いチャッピー』(1972年)の自動車を操るレッサーパンダ「ドンちゃん」など1匹の、「空モモ」こと『魔法のプリンセスミンキーモモ』以来、魔法少女は複数のマスコット(『ミンキーモモ』の場合「モチャ」「ピピル」「シンドブック」)をお供にする場合が増えた。感情に基づいて行動する魔法少女が感情に基づいて行動するのに対し、マスコットは理性の役割をし、彼女たちをたしなめ諭そうとする。両者はしばしば喧嘩するが、魔法少女は助言から学ぶことで感情を制する術を身につけていき、マスコットの側も感情から出た行動が困難であっても正しい道に通じることを理解していく。ここで重要なのは、ほとんどのマスコットが男性であることである(複数マスコットの場合は必ず男性が含まれるが、『美少女戦士セーラームーン』の「ルナ」など例外もある)。 魔法少女とマスコットの関係は、夫婦や親友同士のように、意思の疎通と理解こそが良好な関係を築く秘訣であることを示している が、前述の『魔法少年マジョーリアン』に登場する「ジェン太」と「ダー子」や、『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)の「キュゥべえ」のような、魔法少女を言葉巧みに誘導して己の目的を果たさせようとする、邪悪なマスコットも存在するので、その関係性は元来の友達的な単純な構造ではなくなりつつある。 また、1990年代の『美少女戦士セーラームーン』以降、「バトル」をメインとした(またはバトル要素も含む)魔法少女も確立された。『スーパードール★リカちゃん』(1998年-1999年)のように主人公が戦わず、マスコットである「ドールナイツ」が代わりに戦う作品や、『魔法騎士レイアース』(1993年-1996年)のように巨大ロボットが登場して戦う作品もある。
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