マグロ条約(まぐろじょうやく)
公海上の水産資源であるマグロやカツオについては、乱獲や無秩序な操業から保護するため、各国に漁獲枠を規制するなどの資源管理が条約などによって定められている。マグロ・カツオ類は、広く海洋を泳ぎまわる回遊性魚種なので、国際的な枠組みによる資源管理が必要不可欠となるためだ。
1969年に発効した大西洋マグロ類保存条約では、地中海を含む大西洋全域を対象に、クロマグロなどの漁獲量に制限を課した。その他、全米熱帯マグロ類条約、ミナミマグロ保存条約(南半球)、インド洋マグロ類委員会設置協定で世界の海洋が対象に加えられていいた。しかし、太平洋の北部と中西部には同様の条約がまだ発効していない。
特に、日本近海を含む中西部の太平洋では、マグロ・カツオ類の漁獲量が世界全体の半分を占めている。これらの水産資源を管理する条約は、2000年 9月、参加する24ヶ国の賛成多数で、2003年までの発効を目指して採択された。
この海域で漁獲されるマグロ・カツオ類の7~8割は日本で消費されると言われるだけに、日本の対応に注目が集まっている。
(2001.04.24更新)
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