マグロ・カツオ類の大量死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 18:11 UTC 版)
「葛西臨海水族園」の記事における「マグロ・カツオ類の大量死」の解説
2014年12月1日時点では回遊魚の大型水槽にクロマグロ63匹、スマ67匹、ハガツオ35匹が飼育されていたが、同月上旬からそれらの個体が相次いで死ぬ事態が発生した。2015年1月18日にスマが、同年1月26日にハガツオが全滅し、クロマグロも1月26日時点で3匹を残すのみとなった。その後、2月25日には1匹が、更に3月24日にも1匹が死亡し、残り1匹となった。原因については特定されていないが、病理検査の結果クロマグロとスマの脾臓の細胞からウイルスが発見されている。 また、2015年5月22日に追加投入されたスママグロ29匹のうち12匹が、同年5月28日までに亡くなった。12匹は全て水槽に衝突し、頭部や背骨に骨折を負っていた。その後の調査によりこの15年5月のスマの死については投入後の環境に慣れなかったためと判断された。 引き続き調査が行われたものの原因の究明には至らず、各専門家との協議の結果、原因となったと思われる複数の要素に対策を施した。具体的には、 照明消灯の取りやめ 水槽清掃時のダイバーの削減 大水槽アクリルへのテープ貼り付け 等の対策を行った。これらはその後、段階的に様子を見つつ撤廃され、2016年5月時点では2014年以前に近い態勢に戻っているが、以前のような大量死の傾向は見られない。 その後、2016年4月に葛西臨海水族園は最終的な調査結果を公表し、大量死は単一の要因によるものではなく、直接的間接的な複数の要因が重層的・複合的に作用したという見解を示した。 2016年8月に最後に残っていたクロマグロが死亡しているのが確認され、その後の調査で水槽の壁にぶつかり、死亡したことが分かった。
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