ポリブタジエンとは? わかりやすく解説

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ポリブタジエン【polybutadiene】

読み方:ぽりぶたじえん

ブタジエン重合体合成ゴムの一。構造違いから3種がある。耐摩耗性耐寒性すぐれたものはタイヤ・ベルトなどに用い、また熱可塑性(ねつかそせい)樹脂加えるなどして機械部品包装用フィルムなどに用いる。


ポリブタジエン

名称ポリブタジエン
英名polybutadiene
名称2ポリ(1-ブテニレン)
英名2poly(1-butenylene)
名称3
英名3
備考略号ほか)
構造式-[CH=CHCH2CH2]n-
分子データ
» 「動く分子事典」の分子モデル表示の特性について、「生活環境化学の部屋」より補足説明をいただいております。

ポリブタジエン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 15:32 UTC 版)

ポリブタジエン: polybutadiene)は1.3-ブタジエン重合により作られる、汎用合成ゴムの一種[1]。別名、ブタジエンゴム[1]BRの略号で呼ばれる[1]。天然ゴム、ソ連の化学者セルゲイ・V・レーベジェフ英語版が見つける。ドイツのヒュルス社が量産化を果たした。自動車生産台数の増加に伴い生産量が増加しており、特に中国の生産能力は2011年から急増した[1]

製法

1.3-ブタジエンを溶液重合または乳化重合することにより得られる。溶液重合法ではニッケル系、コバルト系、チタン系やアルキルリチウム触媒が使われ、触媒の種類によりミクロ構造が変化する[1]。分子構造により、シス1,4が90%以上を占める高シスタイプとシス1,4が40%以下の低シスタイプに大別され、それぞれが工業化されている[1]。スチレンと共重合したものはスチレン・ブタジエンゴムとなる。一方、乳化重合法で作られたものは主としてABS樹脂の原料となる[1]。乳化重合法で製造されたものは加工性に劣るとされる。

用途

弾性、耐摩耗性、低温特性に優れ、タイヤやゴムホースゴルフボールスーパーボールなどに用いられる。他種のゴムと混合されることも多く、タイヤに用いる場合には天然ゴムやSBRと混合する[1]。混合により耐チッピング性や耐ウエットスキッド性が補われる。

関連項目

出典

  • 田中康之・浅井治海『ゴム・エラストマー』大日本図書、1993年。ISBN 4-477-00395-1 
  1. ^ a b c d e f g h 曽根卓男「特論講座 ゴムの工業的合成法 第1回 ブタジエンゴム」『日本ゴム協会誌』第88巻第5号、日本ゴム協会、2015年、178-183頁、doi:10.2324/gomu.88.178 



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