ボールディン・コレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/24 15:31 UTC 版)
「ブレーメン美術館」の記事における「ボールディン・コレクション」の解説
1945年、ソ連軍の将官Viktor Baldinが、Karnzow城の地下からブレーメン美術館の収蔵品を発見した。彼は、完全な破壊から守るため、レンブラント・ファン・レイン、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、ピーテル・パウル・ルーベンス、フランシスコ・デ・ゴヤ、フィンセント・ファン・ゴッホ、エドゥアール・マネの素描作品をスーツケースに詰めてソ連に持ち帰った。1963年、ボールディンは、モスクワ建築博物館の館長となった。1989年秋、彼はブレーメン美術館を訪れ、芸術協会に、Karnzow城から油彩画2点と素描362点を搬出したこと、これらをソ連の研究科学博物館に保管していることを報告した。その後、彼は、作品をブレーメン美術館に返還するようソ連当局に働きかけたが、失敗に終わった。当時は、ドイツからの「略奪美術品」はタブーであった。1995年、彼の名前を冠した展示会がサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で開かれた。2000年の芸術協会からの正式の要請を受けて、2003年2月、ロシア文科相が、ボールディン・コレクションをブレーメン美術館に返還すべきことを書面で約束した。しかし、現在のところ、ロシア政府は返還に応じていない。
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