ボーズ社を立ち上げたきっかけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 10:18 UTC 版)
「アマー・G・ボーズ」の記事における「ボーズ社を立ち上げたきっかけ」の解説
MITの卒業論文を書いている間、自分の好きな音楽を聴きながら作業をしようと、オーディオを購入したことがきっかけで始まる。 ボーズは、当時としては最も物理特性の優れたスペックの機器を購入したが、そのスピーカーから出てきた音は普段聴いている音とはまったく違う音で、ボーズを唖然とさせるものであった。 そこで「スペックはその機器の能力が100%原音忠実再生を謳っているのに、現実にスピーカーから再生される音との違いにはきっと何か他の要因があるに違いない」と考え、夜中や時間の合間に音の研究を重ねていった。 スペック性能の追求では意味を持たないと考えたボーズは、スペック性能と実際人間が聴いた時の感じ方との関連を解明するため、MITの技術を駆使し、仲間とともに研究に取り掛かる。 そして、コンサートホールの徹底的な測定・解析に着手。研究分野は音響工学はもちろんのこと、物理学や材料工学、流体力学、空気力学といった一見音響とは関係なさそうな方向からも考え直す。また、人間の聴覚とデータの関係を重視する心理音響学や室内音響学の分野にまで切り込むことで、独自の音響理論の確立をする。これらの研究がきっかけとなり、1964年MITの研究室の一室にBOSE社が設立。
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