ボヘミアニズム文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/15 06:01 UTC 版)
20世紀初頭の貧しい詩人たちは、頻繁にスカダルリヤを訪れていた。1918年にユーゴスラビア王国が誕生する前でさえ、この地にはセルビアのみならず、ユーゴスラビア地域各地から詩人たちが集まってきていた。スカダルリヤに住んだ著名な人物には、ジュラ・ヤクシッチやドブリツァ・ミルティノヴィッチ(Dobrica Milutinović)、ティン・ウイェヴィッチ(Tin Ujević)、グスタヴ・クルクレツ(Gustav Krklec)、ステヴァン・スレマツ(Stevan Sremac)、アントゥン・グスタヴ・マトシュ(Antun Gustav Matoš)、ズコ・ジュムフル(Zuko Džumhur)、モモ・カポル(Momo Kapor)などがいる。 我が名はスカダルリヤ…あるいはスカダルスカ通り、あるいはお前の好きな名で呼ぶが良い。我は目抜き通りにあらず…大通りにあらず…幹線道路にもあらず。我はベオグラードの中ほどにある、ありふれた曲がりくねった坂道である。我にボヘミアンの文化なくば、崩れかけた屋根なくば、揺れ動く椅子なくば、それで我を語るに十分足るであろう。 —ズコ・ジュムフル スカダルリヤの路上やレストランで長年にわたって繰り広げられてきた歌や演奏から、スカダルリヤを体現する存在となった歌手や俳優も少なくない。歌手トマ・ズトラヴコヴィッチ(Toma Zdravković)、オルガ・ヤンチェヴェツカ(Olga Jančevecka)、ディヴナ・ジョキッチ(Divna Đokić)、ソフカ・ヴァシリコヴィッチ(Sofka Vasiljković)、ミラ・マティッチ(Mila Matić)、ジプシーの占い師を演じた女優のリュビツァ・ヤニチイェヴィッチ(Ljubica Janićijević)、ドラマーのラドミル・ショボタ(Radomir Šobota)などが知られている。 地区のレストランには世界各地の著名人が訪れている。彼らがレストランを訪れたときの写真が飾られていることも少なくない。例えば、トリ・シェシラ(Tri šešira)にはギタリストのジミ・ヘンドリックス、政治家のジョージ・H・W・ブッシュ、ヨシップ・ブロズ・ティトー、アレッサンドロ・ペルティーニ、スペイン国王フアン・カルロス1世、チェス選手アナトリー・カルポフなどが訪れている。
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