ホールインワン祝儀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 16:13 UTC 版)
「ホールインワン」の記事における「ホールインワン祝儀」の解説
1990年代頃まで日本においては、ホールインワンのご祝儀としてキャディなどへのチップやコースへの記念植樹、コンペ等なら参加した全員に対する記念品の贈呈や祝宴などを行うことが定着していた。ケースバイケースで額は異なるが、一説には数十万円~100万円近くかかるともいわれていた。 個人プレーであれば、他の参加者への記念品贈呈や宴会で済ますこともあるが、コンペ等の場合は、個人間の関係で済ますことはほぼできないため、これを避けることは難しかった。2000年代頃からは、このような大々的な祝宴は見られなくなり、贈答品程度に留まっている。 一般的な個人にとって、この金額は当然ながら看過できるものではないため、損害保険会社からは「ゴルファー保険」という商品が1982年に発売された。この保険には、比較的発生率の高いプレー中の事故(打球が人に命中してしまうことや蜂に刺されることなど)への補償のほか、ホールインワンによる出費が生じた場合にも、保険金が支払われる。このことから、ゴルファー保険は俗にホールインワン保険という通り名で呼ばれている。 ゴルフ評論家の風間十郎の言によると、日本において戦前では、ホールインワンしたゴルフ場名や日時を染め抜いた手ぬぐいを親しい友人に配る程度で、大々的なパーティーを開くようになったのは、中村寅吉が活躍した1950年代の第一次ゴルフブームの頃からという。 海外では、1888年スコットランドにおいてホールインワンしたプレイヤーが、キャディに3シリングをチップとして渡したという記録があるが、現在は周りの人が祝ってくれることはあっても自分の費用で大々的にパーティをすることはなく、植樹や祝賀会までするのは日本だけであるという。
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