ベトナム語語源説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 02:14 UTC 版)
語源としてよく言われる[要出典]のは、Sài は中国語の借用語(漢字で柴、普通話での発音は chái)であり、意味は「柴、丸太、小枝、杭」である。Gòn は別の中国語の借用語(漢字で棍、普通話での発音は gùn)であり、意味は本来「棒、竿、樹木の幹」であるが、ベトナム語では「綿」を意味する(bông gòn、文字通りにいえば「綿の棒」、つまりは「綿花」を意味する言葉が縮まって gòn になった)。 この名前は、クメール人がプレイノコール周辺で栽培していて、今でもCây Mai寺やその周辺で見ることができる沢山の綿花に由来しているという説もある。 別の説によると、サイゴンの語源的な意味は「小枝 = Sài」と「幹 = Gòn」であり、クメール語名のプレイノコールの由来にもなった、かつてこの街の周囲にあった背の高い木々が密集した森にちなむという。 語源的には、ベトナム語の Sài Gòn という呼称は(その説が正しいと一応考えるとして)中国語の名前に由来すると言われているにも関わらず、ベトナムでも中国でも、華人は柴棍(広東語の発音は Chaai4gwan3、台湾語の発音はTsha5kun3、普通話の発音は Cháigùn)という呼称は使わない。華人はこの街を西貢(広東語の発音は Sai1gung3、台湾語の発音はSai1kon3、普通話の発音は Xīgòng)と呼ぶ。これは「サイゴン」の単なる音訳に過ぎない。
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