ベック時代(1965年 - 1966年)
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「ヤードバーズ」の記事における「ベック時代(1965年 - 1966年)」の解説
キース・レルフ(ボーカル、ハープ) ジム・マッカーティ(ドラムス) ポール・サミュエル=スミス(ベース) クリス・ドレヤ(リズムギター) ジェフ・ベック(ギター) 強力なギタリストを失った彼らは、セッション・ギタリストとして名を馳せていたジミー・ペイジに声をかけた。しかしペイジは、学友であったクラプトンを気遣うのと、セッションの仕事の方が忙しいため、代わりに推薦したのが”幼馴染み”のジェフ・ベックだった。 ジェフ・ベックは即参加。彼はポップな感性や斬新なギター奏法も持ち合わせていたので、バンドとは利害が一致した。ファズを効果的に使用したポップソング「Heart Full Of Soul(ハートせつなく)」を皮切りに、「Train Kept A Rollin′」(オリジナルはタイニー・ブラッドショウだが、ジョニー・バーネットがカバーしたものをヤードバーズがカバーした)を発表した。この曲は後にハードロックのエアロスミスがカバーした。しかし、マネージャーのゴメルスキーとビジネス絡みで不仲になり、バンドは新しいマネージャーを迎えた。アルバム『ロジャー・ジ・エンジニア』は僅か5日という期間で制作(スケジュールの都合ではないらしい)された。以前のR&B色は薄まり、当時の世相を反映させたアルバムで、メンバーのアイデアをふんだんに詰め込んだポップな内容となっている。詞をレルフが書き、プロデュースはサミュエル=スミスが(これが彼にとってのアルバム初プロデュースで、のちにプロデュース業へ転向させるきっかけとなった)、ライナーノーツをマッカーティが、ジャケットのイラスト、デザインをドレヤが手掛けている。そしてベックのフィードバック奏法は本作の目玉となった。
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