ジム・マッカーティとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジム・マッカーティの意味・解説 

ジム・マッカーティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 02:39 UTC 版)

ジム・マッカーティ
Jim McCarty
ヤードバーズ - 英ベージングストーク公演(2008年)
基本情報
出生名 James Stanley McCarty
別名 Jim McCarty
生誕 (1943-07-25) 1943年7月25日(81歳)
出身地 イングランド マージーサイド州リヴァプール
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1960年代 -
共同作業者
公式サイト jamesmccarty.com

ジェームズ・スタンリー・マッカーティ(Jim McCarty、James Stanley McCarty、1943年7月25日 - )は、イングランド出身のミュージシャンドラマー

1960年代の著名なロックバンドヤードバーズ」の創設メンバー。「ルネッサンス」や「イリュージョン」など、フォーク/プログレッシブロックの分野でも活動した。

略歴

ヤードバーズ時代(1965年)。手前がマッカーティ。

ヤードバーズ」(The Yardbirds)の創設に携わり、1968年まで在籍して、エリック・クラプトンジェフ・ベックジミー・ペイジ[1]と活動した。

1968年、ヤードバーズを脱退して、同僚のキース・レルフフォーク・ロック・デュオ「トゥゲザー」(Together)を結成。翌1969年、レルフらとフォーク/プログレッシブ・ロックバンドルネッサンス」(Renaissance)を結成する。両名とも初期の段階で離脱したが、ルネッサンスが同分野を代表するバンドになる基礎を作った[2]

1977年、ルネッサンスの初期メンバー[注釈 1]と、プログレッシブ・ロック・バンド「イリュージョン」(Illusion)を結成。しかし当時のロック界はパンク/ニュー・ウェイヴ流行の最中であり、イリュージョンはアルバムを2作発表した後、1979年に解散した。

新生ヤードバーズ(2005年)。左から2人目がマッカーティ。

1992年、かつての同僚だったクリス・ドレヤと共にヤードバーズを再結成。この活動は長らく続いており、35年ぶりのアルバム発表や来日公演も果たした[3]

1992年、ヤードバーズがロックの殿堂入りを果たし、マッカーティは受賞者の一人に選ばれた。レルフの未亡人と遺児、ポール・サミュエル=スミス、ドレヤ、ベック、ペイジと共に授賞式に出席した。

1994年に待望のソロ・アルバム『Out of the Dark』[4]を発表。

2001年、イリュージョンのメンバーが再集結してルネッサンス・イリュージョンの名義で、23年ぶりの新作アルバム『スルー・ザ・ファイアー』を発表。

2009年『Sitting On The Top Of Time』[5]2018年『Walking in the Wild Land』[6]とソロ・アルバムを発表[7]

2019年、ルネッサンスの結成50周年記念公演に客演[8]

人物

  • ヤードバーズではサミュエル=スミスと「スティル・アイム・サッド」を共作。同曲は1965年に「いたずらっ娘」と両A面シングルとして発表され、イギリスでヒットした[注釈 2]
  • ルネッサンスの2ndアルバム『幻想のルネッサンス』に収録された「Face of Yesterday」は、ルネッサンスの代表曲の一つである。再編成されたルネッサンスが発表した3rdアルバム『プロローグ』にも、彼が作曲した楽曲が取り上げられた。
  • イル―ジョンではギターとヴォーカルを担当し、楽曲の殆ど全てを作詞・作曲した。

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

  • Out of the Dark (1994)
  • Sitting on the Top of Time (2009)
  • Walking in the Wild Land (2018)

ジム・マッカーティ・バンド

  • Weekend In Memphis (2000) - McCarty Hite Blues Project名義
  • Outside Woman Blues (2001) - The Jim McCarty Blues Band名義
  • Two Steps Ahead (2002) - Jim McCarty Band名義
  • Topham McCarty Band (2014) - Topham McCarty Band名義

Shoot

  • 『オン・ザ・フロンティア』 - On The Frontier (1973)

Box of Frogs

  • Box of Frogs (1984)

Stairway

  • Aquamarine (1987)
  • Moonstone (1988)
  • Chakra Dance (1989)
  • Medicine Dance (1992)
  • Raindreaming (1995)

The British Invasion All-Stars

  • Regression (1990)
  • United (1991)

Pilgrim

  • Gothic Dream (1996)
  • Search For The Dreamchild (1998)

Stratosphere

  • Fire Flight (2010)

脚注

注釈

  1. ^ レルフも参加したが、バンドが本格的に始動する前の1976年5月に事故死した。
  2. ^ 後にレインボーが取り上げた。

出典

  1. ^ ヤードバーズの運命を変えた曲・前編〜3大ギタリストを輩出したバンドの創成期”. TAP the POP (2015年9月13日). 2021年9月24日閲覧。
  2. ^ RENAISSANCEバイオグラフィ”. AVALON (2013年). 2021年9月24日閲覧。
  3. ^ ヤードバーズの来日公演が10月に決定”. amass (2016年6月29日). 2021年9月24日閲覧。
  4. ^ Discogs”. 2024年3月10日閲覧。
  5. ^ Discogs”. 2024年3月10日閲覧。
  6. ^ Discogs”. 2024年3月10日閲覧。
  7. ^ ヤードバーズのジム・マッカーティーが新ソロ・アルバム『Walking in the Wild Land』を3月発売”. amass (2018年1月15日). 2021年9月24日閲覧。
  8. ^ ルネッサンス 50周年記念公演のライヴ作品『Ashes Are Burning』発売 創設メンバーのジム・マッカーティ共演”. amass (2021年3月1日). 2021年9月24日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ジム・マッカーティのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジム・マッカーティ」の関連用語

ジム・マッカーティのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジム・マッカーティのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジム・マッカーティ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS