プロジェクト・サイクル・マネジメント
プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)手法とは、開発援助プロジェクトの計画立案・実施・評価という一連のサイクルを、「プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)」とよばれるプロジェクト概要表を用いて運営管理する手法である。国際協力機構(JICA)では1994 年以来、技術協力プロジェクトなどの事業マネジメント手法としてPCM手法を活用してきている。
PDMとは、開発援助の分野でプロジェクトを管理運営するために用いられてきたロジカルフレームワーク(Logical Framework)の一つである。PDMではプロジェクトの概要がひと目でわかるように、一枚のフォームの中にプロジェクトの目標、成果、活動、投入等といったプロジェクトの構成要因や、各構成要因の論理的な相関関係が、「原因」と「結果」の連鎖関係で組み立てられている。また、PDMでは事前に目標や成果の期待値を指標として示すと共に、プロジェクトの成否に影響を与えるかもしれない外部用件を特定している。
PCM手法の特色としては、次の3つが挙げられる:(1)一貫性:PDMを用いてプロジェクトの全サイクルを管理するという一貫性、(2)論理性:PDM作成に至る、それぞれの分析過程における論理性、(3)参加型:様々なレベルの関係者が一同に集まり、意見をたたかわせるという参加型(ワークショップ)。(和田知代)
参考:FASIDホームページ http://www.fasid.or.jp/kenshu/pcm/index.html
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