プロジェクト・グラッジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 04:52 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動プロジェクト・グラッジとは、(英語: Project Grudge)は、アメリカ空軍による、未確認飛行物体(UFO(エイリアン・クラフト)を目撃した人の心理的調査を目的としたのプロジェクト。プロジェクト・サインから引き継がれた。
歴史
プロジェクト・サインに次ぐ2番目のプロジェクトで、1949年2月11日からライト・パターソン空軍基地で実施された。
当プロジェクトは合衆国国民のUFOに対する不安を和らげ、UFOが異常なものではないことを国民に知らしめることを目的としていた。それまでに寄せられたUFOの目撃情報は、気球・従来の航空機・惑星・流星の見間違い、もしくは太陽光の反射によるもの、あるいは目の錯覚、さらには「大きな雹」として説明された。しかし、UFOに対して空軍が公式に関心を示したということ自体が、かえって人々にUFOの存在を信じさせることに繋がり、まるで「戦争パニック」のような状態になったため、当局はプロジェクトの範囲を縮小することを勧告した。1949年12月27日、空軍はプロジェクトの終了を発表した[1]。以降はプロジェクト・ブルーブックに引き継がれることになる。
プロジェクトグラッジの主な活動内容
プロジェクトグラッジは、プロジェクトサインの様に、UFOの直接的調査ではなく、UFOの目撃者の心理状態などを焦点としたプロジェクトであった。 プロジェクトグラッジの発足後、約6ヶ月後には、最終報告書が提出された。
出典
- ^ “CIA's Role in the Study of UFOs, 1947-90”. Defense Technical Information Center. Central Intelligence Agency. 2021年9月2日閲覧。
プロジェクト・グラッジ
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「UFO研究」の記事における「プロジェクト・グラッジ」の解説
1948年、プロジェクト・サインは「プロジェクト・グラッジ」と改名された。プロジェクトの焦点はUFO現象の調査というよりも、UFOを目撃した人々の心理的調査に移っていった。調査は機密扱いであり、半年後の1949年には既に最終報告書が出されていた。その報告書ではUFO目撃例の23%が「識別不能」として残ったが、そうした例についてグラッジは「心理学的説明」で対応した。グラッジは最終的にUFOは自然現象の誤認であるか、目撃者の集団ヒステリであると結論付けたが、そうした分析には偏向があった。(例として、このグラッジの報告書の中には、複数の空軍スタッフが目撃した「T-6パイロットの目撃例」が含まれていた。この事例では、空軍気象局や天文学者が調査した結果「断じて気球でも航空機でも幻覚でもない」といった調査結果が出ていたが、グラッジはこれを気象観測用気球だったと報告書で説明し、その理由を明らかにしなかった。)しかし、こうした最終報告書とは関わりなく、1949年当時のUFOの目撃例は増え続けたため、空軍は「UFOの調査機関がある」という事実自体が人々に不安を与えると考え、1949年にプロジェクト・グラッジを解散させた。
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