ブドウ畑とそこから生産されるワイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/03 14:04 UTC 版)
「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」の記事における「ブドウ畑とそこから生産されるワイン」の解説
このブドウ畑はヴォーヌ・ロマネ村周辺にあり、東および南東に面した水はけのよい斜面である。岩石と泥灰土の基盤に鉄分の多い石灰岩の土壌で、海抜約240メートルの地にブドウの木が植えられている。ブドウの木の平均樹齢は非常に高く約44年で、有機栽培で育てられている。 肥料は粉砕したワインの木の根、ブドウの皮および発酵残渣からつくられた堆肥のみを用いている。トラクターを用いることで土が詰まるのを防ぐため、ロマネ・コンティおよびモンラッシェのブドウ畑を耕すのに馬が用いられていた。ラ・ターシュおよびグラン・エシェゾーの5ヘクタールの土地は現在はバイオダイナミック農法が採用されており、それぞれのワインの木は特別な自然農法と厳格な太陰暦のもと育てられている。収穫量は非常に少なく、1ヘクタールあたり平均2500リットル(グラン・クリュは3500リットル)である。言い換えれば、1本のドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティをつくるためには3本のブドウの木が必要ということになる。季節初めの剪定と、7月/8月に基準を満たさない房を摘み取る摘房(éclaircissage/vendange en vert)を行うことにより収穫量を低く保っている。収穫したブドウの実は籠に分類され、ワインの製造に入る前にそれぞれの状態を調べる。 これらの二つの最も人気のある赤ワインについて、あるワイン評論家は次のように述べている。 「ロマネ・コンティとラ・ターシュは均衡の最高傑作であり、超越した男性的な力強さと女性らしい媚薬を感じさせる。これらのワインは、古いワインの木の成熟した実の完璧な香りと味とテロワール(土壌)の個性を反映している。これらのワインの複雑さの中で新木の香りを感じ取ることができないほどの完璧さを手に入れている。」
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