フランス世界推理作家会議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 23:52 UTC 版)
「松本清張」の記事における「フランス世界推理作家会議」の解説
1987年、フランス東部グルノーブルでの第9回「世界推理作家会議」に招待され、日本の推理作家として初めて出席し、講演を行った。講演の中で、日本の推理小説作家の作品は、翻訳数が少ないために知られていないが、海外の作品に比べて遜色がないと紹介し、日本の作家のトリックには欧米よりも優れているものが多くある、とも述べている。帰国後には、日本の推理小説の真価を海外に知らせるため、外国語翻訳がもっと行われるべきであると主張した。 また、フランスの推理作家・評論家のフランソワ・リヴィエールとの対談において、推理小説には骨格としてアイデア・トリックの独自性が必要であるが、他方単調さを回避するために副主題を伴うべきで、既成事実への疑問追及や既成観念への挑戦がテーマとしてうってつけである、と「ネオ・本格推理小説」を提唱した。
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