ビーシャープール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/24 00:53 UTC 版)
「ファールス地方のサーサーン朝考古景観」の記事における「ビーシャープール」の解説
ビーシャープール(古代の都市)は、アルダシール1世の後を継ぎ、サーサーン朝の拡大・強化に貢献したシャープール1世(在位243年 - 273年)にちなんだ名前の都市で、その遺跡はカーゼルーン(英語版)近郊にある。「サーサーン朝の栄光と偉大さを物語る最も重要な史跡」ともいわれる都市遺跡には、エデッサの戦いに勝利し、ローマ皇帝ウァレリアヌスを捕虜にした後に築かれたウァレリアヌス宮殿や、ゾロアスター教の水の女神アナーヒターを祀る寺院などが残る。ウァレリアヌス宮殿には、捕虜のウァレリアヌスが幽閉されていたという説もある。5万人以上の人口を擁していた時期もあり、サーサーン朝滅亡後も、10世紀後半までは存続していたらしい。 シャープール洞窟はビーシャープールから6 kmに位置する洞窟で、標高800mの高さに位置する入り口に巨大なシャープール1世の立像があるため、シャープール洞窟と呼ばれる。その高さは6.7m、重さは30トンあると言われる。
※この「ビーシャープール」の解説は、「ファールス地方のサーサーン朝考古景観」の解説の一部です。
「ビーシャープール」を含む「ファールス地方のサーサーン朝考古景観」の記事については、「ファールス地方のサーサーン朝考古景観」の概要を参照ください。
- ビーシャープールのページへのリンク