ヒナノシャクジョウとは? わかりやすく解説

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ひな‐の‐しゃくじょう〔‐シヤクヂヤウ〕【×雛の××杖】

読み方:ひなのしゃくじょう

ヒナノシャクジョウ科多年生菌従属栄養植物本州中部地方の暗い森林自生地下茎小さな塊状葉緑素欠き白色で、高さ3〜15センチ鱗片(りんぺん)状。夏、先に白い筒状の花が集まって咲く。


雛の錫杖

読み方:ヒナノシャクジョウ(hinanoshakujou)

ヒナノシャクジョウ科多年草

学名 Burmannia championii


ヒナノシャクジョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 16:07 UTC 版)

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ヒナノシャクジョウ
ヒナノシャクジョウ
分類APG体系
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉植物 monocots
: ヤマノイモ目 Dioscoreales
: ヒナノシャクジョウ科
Burmanniaceae
: ヒナノシャクジョウ属
Burmannia
: ヒナノシャクジョウ
Burmannia championii
学名
Burmannia championii Thwaites[1]
シノニム
  • Burmannia dalzieli Rendle
  • Burmannia hunanensis K.M.Liu & C.L.Long

ヒナノシャクジョウ Burmannia championii は、ヒナノシャクジョウ科ヒナノシャクジョウ属の植物。ごく小さな腐生植物で、森林林床に生育し、ごく小さな花を着ける。

特徴

ごく小型の多年生草本。全体に白っぽい。

は直立し、節ごとに小さな鱗片状の葉が着く。葉は3-4枚で白く、披針形から卵形で長さ1.5-4mm。茎の高さは3-8cm、時に15cmとも。地下茎は短くて、膨らんでやや球形。多数のひげ根を持つ。

は8-10月頃に咲く。茎の先端に2-10個がやや頭状に集まって咲く。花には柄がなく、乳白色で長さ6-10mm、花被片は基部で融合して筒状ないし壺型、先端が直立ないしやや開く。筒状部は外面に三稜がある。筒の先端には三つの萼片(外花被片)と三つの花弁(内花被片)があるが、萼片が遙かに大きいので、上から見ると三角っぽく見える。萼片は三角で鋭頭、長さ1.5mm、黄褐色。花弁は萼片と対生して、先端が丸いさじ状で小さい。雄蘂は萼片と互生し、花弁の根元やや下から出る。花糸はほとんどない。めしべは筒状部の底から突き出て、三裂する。

和名は「雛の錫杖」で、形が錫杖に似てごく小さいことに依る[2]

分布及び生育環境

日本では本州の関東以西から以南と四国・九州、それに屋久島と沖縄本島に見られる。国外では中国南部からマレーシア、ボルネオ島[3]、インド、セイロンまで分布する。

森林の林床で落葉の間から顔を出すように出現する。

利害

まったくない。

出典

  1. ^ Burmannia championii
  2. ^ 牧野()p.876
  3. ^ 堀田満ボルネオ産植物雑記II」、『植物分類・地理』22巻4-6号、1967年、161頁。

参考文献

  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』,(1982),平凡社 p.63
  • 北村四郎・村田源・小山鐵夫『原色日本植物図鑑 草本編(III)・単子葉類(改定49刷)』,(1987),:保育社 p.70
  • 初島住彦『琉球植物誌(追加・訂正版)』,(1975),沖縄生物教育研究会 p.799
  • 牧野富太郎、『牧野 新日本植物図鑑』、(1961)、図鑑の北隆館

外部リンク


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