パルクフェルメルールの特殊な例外措置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/08 07:46 UTC 版)
「パルクフェルメ」の記事における「パルクフェルメルールの特殊な例外措置」の解説
上記のように、パルクフェルメに関するルールは厳密に定められているものの、特殊なケースによって例外になる場合もあり、それは通常は土曜日に開催する予定である公式予選が行えなかった場合である。発生しているケースとしては集中豪雨や台風といった自然災害や、クラッシュしたマシンの撤去などによる延期が挙げられる。2010年日本GPでは10月9日に鈴鹿サーキット周辺で集中豪雨が発生し、当日のフリー走行もほぼ走行不可能な状況のまま公式予選の時刻を迎え、そのまま雨は一向に止む気配はなく公式予選を日曜日の朝まで延期することを決定した。これにより「予選が行われていない」という特殊な例外が発生し、スケジュール変更後の公式予選が開始されるまでパルクフェルメ状態に置く措置がとられた。予選中のパルクフェルメルールはあくまで「公式予選と決勝までに保管を義務付ける」という性質が表れた特殊な事例ともいえる。なお、翌日の公式予選の終了後は決勝までたとえ短時間であっても「パルクフェルメ」にマシンを保管することになる。 その他に、2005年モナコGPにおいては土曜日当日に行われたフリー走行4回目でファン・パブロ・モントーヤが原因となった多重クラッシュによって、公式予選の開始時刻が遅れ、さらに公式予選1回目ではラルフ・シューマッハが単独クラッシュを起こし、これら双方のクラッシュによって発生した事故車両を撤去すべく作業に大幅な予定の狂いが起きてしまい、公式予選2回目は決勝当日の日曜日に延期された。このケースでも「(2回目の)予選が行われていない」特殊な例外が発生したため、パルクフェルメにマシンをそのまま保管した上でさらに公式予選2回目終了後から決勝までのわずかな時間もパルクフェルメに保管した。 また、2004年の日本GPにて台風22号の影響でフリー走行、公式予選共に開催できなかったため、レーススケジュールの変更とともにパルクフェルメルールに対する特殊な例外措置がとられる事例がある。
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