パイルに関する用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/05 02:43 UTC 版)
「パイル (紋章学)」の記事における「パイルに関する用語」の解説
パイル・ウェイヴィー (Pile wavy) パイルの輪郭線を波状にしたもので、水(あるいは何らかの液体)の流れを表現するために用いられる。イギリスの牛乳取引所 (Milk Marketing Board) の1945年に登録された紋章には、牛乳の流れを表現する3本のパイル・ウェイヴィー・アージェントが描かれている。パイルは杭という物体を基にしたチャージであるが、形のないものを表現するためにも使うことがある。 フラム (Flamme) パイル・リバーストの輪郭線を波状にしたもので、その名のとおり炎を表現しているものである。パイル・ウェイヴィーと同様に、本来決まった形のないものを表現したもののひとつである。 エマーンシュ (Emanche) デキスターから伸びるパイルがいくつか連なった鋸状のものである。パイルの高さはパイル・フロム・デキスターよりも一見して低い。 パーティ・パー・パイル (Party per pile) パイルの形状にフィールドを3分割したものである。ショーセという非常によく似た分割図形があり、古典的なイングランドの紋章学を取り扱う文献ではパー・パイルという分割図形そのものが認められておらず解説されていないこともよくある。なお、上下逆のものをパーティ・パー・パイル・リバースト (Party per pile reversed)、左に90度回転させたように見えるものをパーティ・パー・パイル・トレバース (Party per pile traverse) という。 パイリー (Pily) 複数のパイルの形に分割したフィールドを指す。パイルの頂点をどこに集中させるか、あるいはどこにも集中させないかによって記述方法が大きく異なるため、パイリーだけではどのように作図すればよいか決められないという他の分割方法とは異なる特徴がある。同様の形状のパイルが並列に並び、その模様が垂直に向いている場合は、パイリー・ペイリー (Pily-paly) 又はペイリー・パイリーと呼び、ミドル・シニスターに集中させる場合は、パイリー・トレバース・イン・ポイント・トゥ・シニスター・フェス (Pily traverse in point to sinister fesse) などとその形状を具体的に記述しなければならない。
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