バンダイ・アルカディア
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「アルカディア (ゲーム機)」の記事における「バンダイ・アルカディア」の解説
バンダイ・アルカディアとは、バンダイが1983年3月に日本で発売した家庭用ゲーム機。日本でのアルカディア互換機としては最も普及した。バンダイは1982年にマテル・Intellivisionを北米から輸入し「インテレビジョン」として販売したが高価だったため失敗しており、より安価なアルカディア(Emerson Arcadia 2001と同一の製品)を輸入し「インテレビジョンの後継機」として売り出した。1983年3月に19800円で発売したが、同年7月のファミリーコンピュータ(以下ファミコン)などの競合機の発売後、9800円に値下げされた。また同社が版権を持つアニメ・漫画等をゲーム化したキャラクターゲームを相次いで発売した。一方でキャラクターゲーム以外のラインナップは日本国外からの輸入ソフトが占めた。 コントローラは同社から前年発売されたインテレビジョンのものと同様に絡まりにくいカールケーブルで接続されたテンキー付きの縦長コントローラで、方向パッドはインテレビジョンと違ってレバー付きである。このレバーは外すこともでき、インテレビジョンと同様のパッドとしても使用できる。『月刊コロコロコミック』1983年10月号に掲載された家庭用ゲームハードの比較記事では、アルカディアのコントローラはファミコンを含む同年発売の6機種のコントローラの中で唯一、最高の5つ星評価を得ていた。しかし画面性能は208×128ドット・8色止まりでサウンドも単調と評され、同誌の総合評価ではファミコン・アタリ2800・SG-1000に劣っていた。 結局アルカディアは商業的に失敗し、平行して輸入販売していた光速船(GCE・Vectrex)の販売にも失敗したバンダイは、1977年から続けているゲーム機事業から一時撤退することとなった。
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