ハングル字母 (Unicodeのブロック)とは? わかりやすく解説

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ハングル字母 (Unicodeのブロック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/26 17:30 UTC 版)

ハングル字母 (Unicodeのブロック)
Hangul Jamo
範囲 U+1100..U+11FF
(256 個の符号位置)
基本多言語面
用字 ハングル
主な言語・文字体系
割当済 256 個の符号位置
未使用 0 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
1.1 240 (+240)
5.2 256 (+16)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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ハングル字母(ハングルじぼ、英語: Hangul Jamo)は、Unicodeの38個目のブロック

解説

韓国及び北朝鮮中国延辺朝鮮族自治州で話される韓国語朝鮮語[1])や、韓国の済州島で話される済州語などを表記するためのハングルチョソングル[2])のうち、子音字と母音字に分かれた文字の最小構成単位である字母(韓国語:자모(子母, 字母))を収録している。また、古ハングル(옛 한글; イェッタングル)と呼ばれる中期朝鮮語などの古い時代に使われていた字母や、訓民正音に載っていたが現在は使われていない字母も含まれている。

ハングルは表音文字のうち、音素よりも更に細かい要素(調音点の位置など)を明記する表記体系である素性文字(フィーチャー・アルファベット)に分類される。書字方向は基本的にはラテン文字などと同様に左から右に横書き(左横書き)して上から下に行を送るが、歴史的には日本語の文章と同様に上から下に縦書きし、右から左へ行を送る(右縦書き)ことがある。ただし、日本語や中国語とは異なり、文節毎に分かち書きをする。

本ブロックに含まれるハングル字母はキーボードなどによる文字入力の際に一時的に用いられることが想定されており、基本的に単独で表記に用いられることはなく、通常は入力後に別ブロックに存在するハングル音節文字に変換される。ただし、中期朝鮮語や済州語などを表記する場合は本ブロックにある文字が直接合成文字として合成されてレンダーされるためハングル音節文字ブロックの文字には変換されず本ブロック中の文字がそのまま文字列上に残ることになる。

また、韓国語キーボードなどによる現在の主流な入力方式では本ブロックではなく主に別ブロックにあるハングル互換字母にある字母が用いられており、主要な韓国語用キーボードに印字されているものもハングル互換字母ブロックのものである。本ブロックでは特に子音字がその書かれる位置が頭子音(初声、CHOSEONG)であるか末子音(終声、JONGSEONG)であるかによって符号を区別しているが、ハングル互換字母ブロックではそのような区別をしない。なお、子音字の間に書かれる母音字には「中声(JUNGSEONG)」という名前が付けられている。

符号位置の順序はおおむねカナダラと呼ばれる伝統的なハングルの順序に従っている。

Unicodeのバージョン1.1において初めて追加された。

収録文字

ラテン文字転写」の列はハングルのラテン文字への翻字方式の一つである文化観光部2000年式に従う。

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明 ラテン文字転写
初声の子音字
U+1100 HANGUL CHOSEONG KIYEOK 初声のキヨク。頭子音の[k][3]を表す。語中では[ɡ]と発音される。 g
U+1101 HANGUL CHOSEONG SSANGKIYEOK 初声のサンキヨク。頭子音の[k*][4]を表す。 kk
U+1102 HANGUL CHOSEONG NIEUN 初声のニウン。頭子音の[n]を表す。 n
U+1103 HANGUL CHOSEONG TIKEUT 初声のティクッ。頭子音の[t][3]を表す。語中では[d]と発音される。 t
U+1104 HANGUL CHOSEONG SSANGTIKEUT 初声のサンティクッ。頭子音の[t*][4]を表す。 tt
U+1105 HANGUL CHOSEONG RIEUL 初声のリウル。頭子音の[ɾ]を表す。 r
U+1106 HANGUL CHOSEONG MIEUM 初声のミウム。頭子音の[m]を表す。 m
U+1107 HANGUL CHOSEONG PIEUP 初声のピウプ。頭子音の[p][3]を表す。語中では[b]と発音される。 b
U+1108 HANGUL CHOSEONG SSANGPIEUP 初声のサンピウプ。頭子音の[p*][4]を表す。 pp
U+1109 HANGUL CHOSEONG SIOS 初声のシオッ。頭子音の[s]を表す。 s
U+110A HANGUL CHOSEONG SSANGSIOS 初声のサンシオッ。頭子音の[s*][4]を表す。 ss
U+110B HANGUL CHOSEONG IEUNG 初声のイウン。頭子音が無いことを表す。 (書かない)
U+110C HANGUL CHOSEONG CIEUC 初声のチウッ。頭子音の[t͡ɕ][3]を表す。語中では[d͡ʑ]と発音される。 j
U+110D HANGUL CHOSEONG SSANGCIEUC 初声のサンチウッ。頭子音の[t͡ɕ*][4]を表す。 jj
U+110E HANGUL CHOSEONG CHIEUCH 初声のチウッ。頭子音の[t͡ɕʰ]を表す。 ch
U+110F HANGUL CHOSEONG KHIEUKH 初声のキウク。頭子音の[kʰ]を表す。 k
U+1110 HANGUL CHOSEONG THIEUTH 初声のティウッ。頭子音の[tʰ]を表す。 t
U+1111 HANGUL CHOSEONG PHIEUPH 初声のピウプ。頭子音の[pʰ]を表す。 p
U+1112 HANGUL CHOSEONG HIEUH 初声のヒウッ。頭子音の[h]を表す。 h
古い初声の子音字
U+1113 HANGUL CHOSEONG NIEUN-KIYEOK
U+1114 HANGUL CHOSEONG SSANGNIEUN 中期朝鮮語で頭子音の[nː]を表していたと推定される。
U+1115 HANGUL CHOSEONG NIEUN-TIKEUT 中世の朝鮮において、日本語の音訳に用いられ、[d]を表していた。
U+1116 HANGUL CHOSEONG NIEUN-PIEUP
U+1117 HANGUL CHOSEONG TIKEUT-KIYEOK
U+1118 HANGUL CHOSEONG RIEUL-NIEUN
U+1119 HANGUL CHOSEONG SSANGRIEUL 中期朝鮮語で頭子音の[r](震え音、巻き舌のR)を表していた。

チアチア語では語頭の[l]を表す。

U+111A HANGUL CHOSEONG RIEUL-HIEUH
U+111B HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNRIEUL 訓民正音では頭子音の[ɾ]を表していたと推定されているが、実際にこの文字が使われた事例は存在しない[要出典]中期朝鮮語の時代は語頭においても[l]を表していた。
U+111C HANGUL CHOSEONG MIEUM-PIEUP 中世の朝鮮において、日本語の音訳に用いられ、[b]を表していた。
U+111D HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNMIEUM
U+111E HANGUL CHOSEONG PIEUP-KIYEOK 近世朝鮮語において頭子音の[k*]を表していたと推定される。現在はで書かれる。
U+111F HANGUL CHOSEONG PIEUP-NIEUN
U+1120 HANGUL CHOSEONG PIEUP-TIKEUT 中期朝鮮語で頭子音の[pt]を表していた(例:ᄠᅳᆶ/ptɨ́lh/(庭))。近世朝鮮語では[p*](濃音のp)に発音が変化し、現在ではで書かれる(例えば「庭」は現在の韓国語で뜰/tteul/)。
U+1121 HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS 中期朝鮮語で頭子音の[ps]を表していた(例:ᄡᆞᆯ/psʌl/(米))。現在は[s*]或いは[kʰ]の発音に変化している(例えば「米」は現在の韓国語で쌀/ssal/)。
U+1122 HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-KIYEOK 中期朝鮮語で頭子音の[psk]或いは[pk*](p+kの濃音)を表していた(例:ᄢᅮᆯ/pskul/(蜂蜜))。現在は[k*]の発音に変化している(例えば「蜂蜜」は現在の韓国語で꿀/kkul/)。
U+1123 HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-TIKEUT 中期朝鮮語で頭子音の[pst]或いは[pt*](p+tの濃音)を表していた(例:ᄣᅢ/pstáj/(時))。現在は[t*]の発音に変化している(例えば「時(とき)」は現在の韓国語で때/ttae/)。
U+1124 HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-PIEUP
U+1125 HANGUL CHOSEONG PIEUP-SSANGSIOS
U+1126 HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-CIEUC
U+1127 HANGUL CHOSEONG PIEUP-CIEUC 中期朝鮮語で頭子音の[pts]を表していた。近世朝鮮語では[t͡ɕ*](濃音のj)に発音が変化し、現在ではで書かれる。
U+1128 HANGUL CHOSEONG PIEUP-CHIEUCH
U+1129 HANGUL CHOSEONG PIEUP-THIEUTH 中期朝鮮語で頭子音の[ptʰ]を表していた。
U+112A HANGUL CHOSEONG PIEUP-PHIEUPH
U+112B HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNPIEUP 初声のカビョンビウプ中期朝鮮語で頭子音の[β]を表していた。現在では[w]の発音に変化しており、形容詞 "가깝다(gakkab-da; 近い)" の連用形 "가까운(gakka-un)" などの活用形にその痕跡が残っている。

チアチア語では[v]を表す。

U+112C HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNSSANGPIEUP
U+112D HANGUL CHOSEONG SIOS-KIYEOK 中期朝鮮語で頭子音の[sk]或いは[k*](kの濃音)を表していた(例:ᄭᅮᆷ/skum/(夢))。現在は[k*]で書かれる。(例えば「夢」は現在の韓国語で꿈/kkum/)。
U+112E HANGUL CHOSEONG SIOS-NIEUN
U+112F HANGUL CHOSEONG SIOS-TIKEUT 中期朝鮮語で頭子音の[st]或いは[t*](tの濃音)を表していた(例:ᄯᅡᇂ/stah/(地面))。現在は[t*]で書かれる。(例えば「地面」は現在の韓国語で따/tta/)。
U+1130 HANGUL CHOSEONG SIOS-RIEUL
U+1131 HANGUL CHOSEONG SIOS-MIEUM
U+1132 HANGUL CHOSEONG SIOS-PIEUP 中期朝鮮語で頭子音の[sp]或いは[p*](pの濃音)を表していた(例:ᄲᅧ/spjə́/(骨))。現在は[p*]で書かれる。(例えば「骨」は現在の韓国語で뼈/ppyeo/)。
U+1133 HANGUL CHOSEONG SIOS-PIEUP-KIYEOK
U+1134 HANGUL CHOSEONG SIOS-SSANGSIOS
U+1135 HANGUL CHOSEONG SIOS-IEUNG
U+1136 HANGUL CHOSEONG SIOS-CIEUC
U+1137 HANGUL CHOSEONG SIOS-CHIEUCH
U+1138 HANGUL CHOSEONG SIOS-KHIEUKH
U+1139 HANGUL CHOSEONG SIOS-THIEUTH
U+113A HANGUL CHOSEONG SIOS-PHIEUPH
U+113B HANGUL CHOSEONG SIOS-HIEUH
U+113C HANGUL CHOSEONG CHITUEUMSIOS 歯頭音のシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。古官話では歯頭音(現在でいう歯音)の[θ]と正歯音(現在でいう反舌音)の[ʂ]を区別していたため、歯頭音の[θ]を表すのに用いられた。
U+113D HANGUL CHOSEONG CHITUEUMSSANGSIOS 歯頭音のサンシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。歯頭音の[θ*]を表すのに用いられた。
U+113E HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMSIOS 正歯音のシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʂ]を表すのに用いられた。
U+113F HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMSSANGSIOS 正歯音のサンシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʂ*]を表すのに用いられた。
U+1140 HANGUL CHOSEONG PANSIOS 初声のパンシオッ中期朝鮮語で頭子音の[z]を表していた(例:ᄀᆞᅀᆞᆶ/kʌ̀.zʌ̀lh/(秋))と推定されており、現在ではㅇ(頭子音なし)の発音に変化している(例えば「秋」は現在の韓国語で가을/ga eul/)。 z
U+1141 HANGUL CHOSEONG IEUNG-KIYEOK 中世の朝鮮において、日本語の音訳に用いられ、[ɡ]を表していた。
U+1142 HANGUL CHOSEONG IEUNG-TIKEUT 英語の音訳に用いられ、[ð]を表す。
U+1143 HANGUL CHOSEONG IEUNG-MIEUM
U+1144 HANGUL CHOSEONG IEUNG-PIEUP 20世紀初頭に満州語などの外国語の音訳で[v]を表すために作られた。
U+1145 HANGUL CHOSEONG IEUNG-SIOS 英語の音訳に用いられ、[z]を表す。
U+1146 HANGUL CHOSEONG IEUNG-PANSIOS
U+1147 HANGUL CHOSEONG SSANGIEUNG 初声のサンイウン中期朝鮮語において「ᅇᅵ」或いは「ᅇᅧ」の形でのみ現れ、/i/などの前の[j]を表していた。
U+1148 HANGUL CHOSEONG IEUNG-CIEUC
U+1149 HANGUL CHOSEONG IEUNG-CHIEUCH
U+114A HANGUL CHOSEONG IEUNG-THIEUTH 英語の音訳に用いられ、[θ]を表す。
U+114B HANGUL CHOSEONG IEUNG-PHIEUPH 20世紀初頭に満州語などの外国語の音訳で[f]を表すために作られた。
U+114C HANGUL CHOSEONG YESIEUNG 初声のイェンニウン中期朝鮮語で頭子音の[ŋ]を表していた。現在ではㅇ(頭子音なし)の発音に変化している。 ng
U+114D HANGUL CHOSEONG CIEUC-IEUNG
U+114E HANGUL CHOSEONG CHITUEUMCIEUC 歯頭音のチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。古官話では歯頭音(現在でいう歯音)の[t͡θ]と正歯音(現在でいう反舌音)の[ʈ͡ʂ]を区別していたため、歯頭音の[t͡θ]を表すのに用いられた。
U+114F HANGUL CHOSEONG CHITUEUMSSANGCIEUC 歯頭音のサンチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。歯頭音の[t͡θ*]を表すのに用いられた。
U+1150 HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMCIEUC 正歯音のチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʈ͡ʂ]を表すのに用いられた。
U+1151 HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMSSANGCIEUC 正歯音のサンチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʈ͡ʂ*]を表すのに用いられた。
U+1152 HANGUL CHOSEONG CHIEUCH-KHIEUKH
U+1153 HANGUL CHOSEONG CHIEUCH-HIEUH
U+1154 HANGUL CHOSEONG CHITUEUMCHIEUCH 歯頭音のチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。古官話では歯頭音(現在でいう歯音)の[t͡θʰ]と正歯音(現在でいう反舌音)の[ʈ͡ʂʰ]を区別していたため、歯頭音の[t͡θʰ]を表すのに用いられた。
U+1155 HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMCHIEUCH 正歯音のサンチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʈ͡ʂʰ]を表すのに用いられた。
U+1156 HANGUL CHOSEONG PHIEUPH-PIEUP
U+1157 HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNPHIEUPH 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[f]を表していた。
U+1158 HANGUL CHOSEONG SSANGHIEUH 初声のサンヒウッ中期朝鮮語で頭子音の[h*](濃音の/h/)を表していたと推定されている。「ᅘᅧ」という形でのみ現れる。現在は[s*]或いは[kʰ]の発音に変化している。
U+1159 HANGUL CHOSEONG YEORINHIEUH 初声のヨリンヒウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられ、頭子音の[ʔ]を表していたと推定されている。現在では(頭子音なし)の発音に変化している。
U+115A HANGUL CHOSEONG KIYEOK-TIKEUT
U+115B HANGUL CHOSEONG NIEUN-SIOS
U+115C HANGUL CHOSEONG NIEUN-CIEUC 倭語類解』という李氏朝鮮時代の日韓対訳辞書において日本語の「」の音を表すのに用いられた[5]
U+115D HANGUL CHOSEONG NIEUN-HIEUH 『우리말본(我らが言語)』という書籍において、韓国語で終声ᆫ/-n/の後に初声ᄒ/h-/が現れる場合においてこれらが一塊の初声/nh-/のように変化することを表す発音記号として用いられた[5]
U+115E HANGUL CHOSEONG TIKEUT-RIEUL 康邁(1921)による『조선어문법제요(朝鮮語文法提要)』という書籍において、英語の音訳に用いられ、[dɹ]を表す[5]
U+115F HANGUL CHOSEONG FILLER 文法の説明などで、初声の文字を書かずに中声(母音)や終声(末子音)だけを組み合わせて表示するために用いられる。
中声の母音字
U+1160 HANGUL JUNGSEONG FILLER 文法の説明などで、中声(母音)の文字を書かずに初声(頭子音)や終声(末子音)だけを組み合わせて表示するために用いられる。
U+1161 HANGUL JUNGSEONG A 母音[a]を表す。 a
U+1162 HANGUL JUNGSEONG AE 母音[ɛ]を表す[6]。元々は二重母音[ai̯]を表していた。 ae
U+1163 HANGUL JUNGSEONG YA 母音[ja]を表す。 ya
U+1164 HANGUL JUNGSEONG YAE 母音[jɛ]を表す。元々は二重母音[jai̯]を表していた。 yae
U+1165 HANGUL JUNGSEONG EO 母音[ɔ]を表す。ただし現在の韓国語では[ʌ]で発音される。元々は[ə]を表していた。 eo
U+1166 HANGUL JUNGSEONG E 母音[e]を表す。元々は二重母音[ɘi̯]を表していた。 e
U+1167 HANGUL JUNGSEONG YEO 母音[jɔ]を表す。ただし現在の韓国語では[jʌ]で発音される。元々は[jə]を表していた。 yeo
U+1168 HANGUL JUNGSEONG YE 母音[je]を表す。元々は二重母音[jɘi̯]を表していた。 ye
U+1169 HANGUL JUNGSEONG O 母音[o]を表す。 o
U+116A HANGUL JUNGSEONG WA 母音[wa]を表す。 wa
U+116B HANGUL JUNGSEONG WAE 母音[wɛ]を表す[6]。元々は二重母音[wai̯]を表していた。 wae
U+116C HANGUL JUNGSEONG OE 母音[we]を表す。元々は[ø]を表していた。 oe
U+116D HANGUL JUNGSEONG YO 母音[jo]を表す。 yo
U+116E HANGUL JUNGSEONG U 母音[u]を表す。 u
U+116F HANGUL JUNGSEONG WEO 母音[wɔ]を表す。ただし現在の韓国語では[wʌ]で発音される。元々は[wə]を表していた。 wo
U+1170 HANGUL JUNGSEONG WE 母音[we]を表す。 we
U+1171 HANGUL JUNGSEONG WI 母音[wi]を表す。元々は母音[y]を表していた。 wi
U+1172 HANGUL JUNGSEONG YU 母音[ju]を表す。 yu
U+1173 HANGUL JUNGSEONG EU 母音[ɯ]を表す。 eu
U+1174 HANGUL JUNGSEONG YI 二重母音[ɰi̯]を表す。 ui
U+1175 HANGUL JUNGSEONG I 母音[i]を表す。 i
古い中声の母音字
U+1176 HANGUL JUNGSEONG A-O 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[ao̯]を表していた。
U+1177 HANGUL JUNGSEONG A-U 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[au̯]を表していた。
U+1178 HANGUL JUNGSEONG YA-O 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[jao̯]を表していた。
U+1179 HANGUL JUNGSEONG YA-YO
U+117A HANGUL JUNGSEONG EO-O
U+117B HANGUL JUNGSEONG EO-U
U+117C HANGUL JUNGSEONG EO-EU
U+117D HANGUL JUNGSEONG YEO-O
U+117E HANGUL JUNGSEONG YEO-U
U+117F HANGUL JUNGSEONG O-EO
U+1180 HANGUL JUNGSEONG O-E 中期朝鮮語で母音[ø]を表していた。現在はに置き換えられている。
U+1181 HANGUL JUNGSEONG O-YE
U+1182 HANGUL JUNGSEONG O-O 満州語などの音訳で長母音[oː]を表す。
U+1183 HANGUL JUNGSEONG O-U 捷解新語において日本語の二重母音[ou̯]を表す。
U+1184 HANGUL JUNGSEONG YO-YA
U+1185 HANGUL JUNGSEONG YO-YAE
U+1186 HANGUL JUNGSEONG YO-YEO
U+1187 HANGUL JUNGSEONG YO-O
U+1188 HANGUL JUNGSEONG YO-I 中期朝鮮語で二重母音[joi̯]を表していた(例:ᄉᆈ/syǒy/(牛の-))。現在は(例えば「牛肉」などに付く「牛の-」は現在の韓国語で쇠/soe/)に置き換えられている。
U+1189 HANGUL JUNGSEONG U-A
U+118A HANGUL JUNGSEONG U-AE
U+118B HANGUL JUNGSEONG U-EO-EU
U+118C HANGUL JUNGSEONG U-YE
U+118D HANGUL JUNGSEONG U-U [wu]を表していた。
U+118E HANGUL JUNGSEONG YU-A
U+118F HANGUL JUNGSEONG YU-EO
U+1190 HANGUL JUNGSEONG YU-E
U+1191 HANGUL JUNGSEONG YU-YEO 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で/ɥæ/を表していた(例:ᄒᆑᇰ/hyuyeng/(兄))。現在は(例えば「兄」は現在の韓国語で형/hyeong/)に置き換えられている。
U+1192 HANGUL JUNGSEONG YU-YE 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で/wei̯/を表していた(例:ᄉᆒᆼ/syweyng/(税))。現在は(例えば「税」は現在の韓国語で세/se/)に置き換えられている。
U+1193 HANGUL JUNGSEONG YU-U
U+1194 HANGUL JUNGSEONG YU-I 中期朝鮮語で母音[jy]を表していた。
U+1195 HANGUL JUNGSEONG EU-U
U+1196 HANGUL JUNGSEONG EU-EU
U+1197 HANGUL JUNGSEONG YI-U
U+1198 HANGUL JUNGSEONG I-A
U+1199 HANGUL JUNGSEONG I-YA
U+119A HANGUL JUNGSEONG I-O 訓民正音において一部方言の表記に用いられた。
U+119B HANGUL JUNGSEONG I-U
U+119C HANGUL JUNGSEONG I-EU 中期朝鮮語で母音[jɯ]を表していた。現在も慶尚道方言京畿道方言朝鮮語版にはこの音に対応する発音が残っている。
U+119D HANGUL JUNGSEONG I-ARAEA 中期朝鮮語で母音[jʌ]を表していた。
U+119E HANGUL JUNGSEONG ARAEA アレア中期朝鮮語で母音[ʌ]を表していた。現在も済州語の表記に用いられる。
U+119F HANGUL JUNGSEONG ARAEA-EO
U+11A0 HANGUL JUNGSEONG ARAEA-U
U+11A1 HANGUL JUNGSEONG ARAEA-I 中期朝鮮語で二重母音[ʌi̯]を表していた。
U+11A2 HANGUL JUNGSEONG SSANGARAEA 中期朝鮮語で母音[jʌ]を表していた。
U+11A3 HANGUL JUNGSEONG A-EU 『우리말본 첫재매(我らが言語 初売り版)』という書籍において、韓国語の音韻を説明する目的で用いられた[5]
U+11A4 HANGUL JUNGSEONG YA-U 『몽어유해 하(蒙語類解 下)』という書籍において、モンゴル語の発音を転写するために用いられた[5]
U+11A5 HANGUL JUNGSEONG YEO-YA
U+11A6 HANGUL JUNGSEONG O-YA 『현금 조선문전(現今 朝鮮文典)』という書籍において用いられた[5]
U+11A7 HANGUL JUNGSEONG O-YAE
終声の子音字
U+11A8 HANGUL JONGSEONG KIYEOK 終声のキヨク。末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のとして読まれる。 k
U+11A9 HANGUL JONGSEONG SSANGKIYEOK 終声のサンキヨク。末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のとして読まれる。 k
U+11AA HANGUL JONGSEONG KIYEOK-SIOS 末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 k
U+11AB HANGUL JONGSEONG NIEUN 終声のニウン。末子音の[n]を表す。 n
U+11AC HANGUL JONGSEONG NIEUN-CIEUC 末子音の[n]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 t
U+11AD HANGUL JONGSEONG NIEUN-HIEUH 末子音の[n]を表す。後ろに平音の子音が後続する場合その子音を激音(有気音)に変化させる。 n
U+11AE HANGUL JONGSEONG TIKEUT 終声のティクッ。末子音の[t̚]を表す。語中では[d]と発音される。 t
U+11AF HANGUL JONGSEONG RIEUL 終声のリウル。末子音の[ɭ]を表す。 l
U+11B0 HANGUL JONGSEONG RIEUL-KIYEOK 末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のが挿入される。 k
U+11B1 HANGUL JONGSEONG RIEUL-MIEUM 末子音の[m]を表す。後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のが挿入される。 m
U+11B2 HANGUL JONGSEONG RIEUL-PIEUP 末子音の[ɭ]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。

ただし、動詞밟다と넓-で始まる語や、北朝鮮においては末子音の[p̚]を表し、後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のが挿入される。

l/p
U+11B3 HANGUL JONGSEONG RIEUL-SIOS 末子音の[ɭ]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 l
U+11B4 HANGUL JONGSEONG RIEUL-THIEUTH 末子音の[ɭ]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 l
U+11B5 HANGUL JONGSEONG RIEUL-PHIEUPH 末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のが挿入される。 p
U+11B6 HANGUL JONGSEONG RIEUL-HIEUH 末子音の[ɭ]を表す。後ろに平音の子音が後続する場合その子音を激音(有気音)に変化させる。 l
U+11B7 HANGUL JONGSEONG MIEUM 終声のミウム。末子音の[m]を表す。 m
U+11B8 HANGUL JONGSEONG PIEUP 終声のピウプ。末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 p
U+11B9 HANGUL JONGSEONG PIEUP-SIOS 末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 p
U+11BA HANGUL JONGSEONG SIOS 終声のシオッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 t
U+11BB HANGUL JONGSEONG SSANGSIOS 終声のサンシオッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 t
U+11BC HANGUL JONGSEONG IEUNG 終声のイウン。末子音の[ŋ]を表す。 ng
U+11BD HANGUL JONGSEONG CIEUC 終声のチウッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 t
U+11BE HANGUL JONGSEONG CHIEUCH 終声のチウッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 t
U+11BF HANGUL JONGSEONG KHIEUKH 終声のキウク。末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 k
U+11C0 HANGUL JONGSEONG THIEUTH 終声のティウッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 t
U+11C1 HANGUL JONGSEONG PHIEUPH 終声のピウプ。末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のが挿入される。 p
U+11C2 HANGUL JONGSEONG HIEUH 終声のヒウッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに平音の子音が後続する場合その子音を激音(有気音)に変化させる。 h
古い終声の子音字
U+11C3 HANGUL JONGSEONG KIYEOK-RIEUL
U+11C4 HANGUL JONGSEONG KIYEOK-SIOS-KIYEOK
U+11C5 HANGUL JONGSEONG NIEUN-KIYEOK
U+11C6 HANGUL JONGSEONG NIEUN-TIKEUT
U+11C7 HANGUL JONGSEONG NIEUN-SIOS 中期朝鮮語で末子音の[-ns]を表していた(例:누ᇇ믈/núns.mɨ́l/(涙); 現代韓国語で눈물)。ᇈの異表記。
U+11C8 HANGUL JONGSEONG NIEUN-PANSIOS 中期朝鮮語で末子音の[-nz]を表していた(例:누ᇈ믈/núnz.mɨ́l/(涙); 現代韓国語で눈물)。ᇇの異表記。終声の後に属格標識ᇫが付いた形。
U+11C9 HANGUL JONGSEONG NIEUN-THIEUTH
U+11CA HANGUL JONGSEONG TIKEUT-KIYEOK
U+11CB HANGUL JONGSEONG TIKEUT-RIEUL
U+11CC HANGUL JONGSEONG RIEUL-KIYEOK-SIOS
U+11CD HANGUL JONGSEONG RIEUL-NIEUN
U+11CE HANGUL JONGSEONG RIEUL-TIKEUT
U+11CF HANGUL JONGSEONG RIEUL-TIKEUT-HIEUH
U+11D0 HANGUL JONGSEONG SSANGRIEUL
U+11D1 HANGUL JONGSEONG RIEUL-MIEUM-KIYEOK 中期朝鮮語で末子音の[-lmk]を表していた(例:부ᇑ/bulmk/(); 現代韓国語で풀무)。
U+11D2 HANGUL JONGSEONG RIEUL-MIEUM-SIOS
U+11D3 HANGUL JONGSEONG RIEUL-PIEUP-SIOS
U+11D4 HANGUL JONGSEONG RIEUL-PIEUP-HIEUH
U+11D5 HANGUL JONGSEONG RIEUL-KAPYEOUNPIEUP
U+11D6 HANGUL JONGSEONG RIEUL-SSANGSIOS
U+11D7 HANGUL JONGSEONG RIEUL-PANSIOS
U+11D8 HANGUL JONGSEONG RIEUL-KHIEUKH
U+11D9 HANGUL JONGSEONG RIEUL-YEORINHIEUH 中期朝鮮語で中国語からの借用語について、本来/-t/であった末子音が朝鮮語で/-l/と発音されているものについて、語源が/-t/であることを明示するために用いられた。
U+11DA HANGUL JONGSEONG MIEUM-KIYEOK 中期朝鮮語で末子音の[-mk]を表していた(例:나ᇚ/namk/(木))。
U+11DB HANGUL JONGSEONG MIEUM-RIEUL
U+11DC HANGUL JONGSEONG MIEUM-PIEUP
U+11DD HANGUL JONGSEONG MIEUM-SIOS 中期朝鮮語で末子音の[-ms]を表していた。動詞語幹に付く必要性を示す接尾辞で、「~するのが相応しい」などの表現に用いられた。
U+11DE HANGUL JONGSEONG MIEUM-SSANGSIOS
U+11DF HANGUL JONGSEONG MIEUM-PANSIOS
U+11E0 HANGUL JONGSEONG MIEUM-CHIEUCH 中期朝鮮語で末子音の[-mt͡ɕ]を表していた(例:우ᇠ다/umch-da/(すくめる); 現代韓国語で움츠리다)。
U+11E1 HANGUL JONGSEONG MIEUM-HIEUH
U+11E2 HANGUL JONGSEONG KAPYEOUNMIEUM 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で末子音の[w]を表していた。
U+11E3 HANGUL JONGSEONG PIEUP-RIEUL
U+11E4 HANGUL JONGSEONG PIEUP-PHIEUPH
U+11E5 HANGUL JONGSEONG PIEUP-HIEUH
U+11E6 HANGUL JONGSEONG KAPYEOUNPIEUP 終声のカビョンビウプ中期朝鮮語で末子音の[β]を表していた。現在では[w]の発音に変化しており、形容詞 "가깝다(gakkab-da; 近い)" の連用形 "가까운(gakka-un)" などの活用形にその痕跡が残っている。
U+11E7 HANGUL JONGSEONG SIOS-KIYEOK
U+11E8 HANGUL JONGSEONG SIOS-TIKEUT
U+11E9 HANGUL JONGSEONG SIOS-RIEUL
U+11EA HANGUL JONGSEONG SIOS-PIEUP
U+11EB HANGUL JONGSEONG PANSIOS 終声のパンシオッ中期朝鮮語で末子音の[z]を表していた。中期朝鮮語では属格標識を表す。
U+11EC HANGUL JONGSEONG IEUNG-KIYEOK
U+11ED HANGUL JONGSEONG IEUNG-SSANGKIYEOK
U+11EE HANGUL JONGSEONG SSANGIEUNG
U+11EF HANGUL JONGSEONG IEUNG-KHIEUKH
U+11F0 HANGUL JONGSEONG YESIEUNG 終声のイェンニウン中期朝鮮語で末子音の[ŋ]を表していた。現在では頭子音が無いことを表すと同じ文字で書かれる。
U+11F1 HANGUL JONGSEONG YESIEUNG-SIOS
U+11F2 HANGUL JONGSEONG YESIEUNG-PANSIOS
U+11F3 HANGUL JONGSEONG PHIEUPH-PIEUP
U+11F4 HANGUL JONGSEONG KAPYEOUNPHIEUPH
U+11F5 HANGUL JONGSEONG HIEUH-NIEUN
U+11F6 HANGUL JONGSEONG HIEUH-RIEUL
U+11F7 HANGUL JONGSEONG HIEUH-MIEUM
U+11F8 HANGUL JONGSEONG HIEUH-PIEUP
U+11F9 HANGUL JONGSEONG YEORINHIEUH
U+11FA HANGUL JONGSEONG KIYEOK-NIEUN 『조선어학 (朝鮮語學)』という書籍において、エスペラントの音訳で末子音[gn]を表すのに用いられた[5]
U+11FB HANGUL JONGSEONG KIYEOK-PIEUP
U+11FC HANGUL JONGSEONG KIYEOK-CHIEUCH
U+11FD HANGUL JONGSEONG KIYEOK-KHIEUKH
U+11FE HANGUL JONGSEONG KIYEOK-HIEUH
U+11FF HANGUL JONGSEONG SSANGNIEUN 『깁더 조선말본(ギブド朝鮮語)』という書籍において用いられた[5]

小分類

このブロックの小分類は「初声の子音字」(Initial consonants)、「古い初声の子音字」(Old initial consonants)、「中声の母音字」(Medial vowels)、「古い中声の母音字」(Old medial vowels)、「終声の子音字」(Final consonants)、「古い終声の子音字」(Old final consonants)、の6つとなっている[7]

初声の子音字(Initial consonants

この小分類にはハングルのうち、頭子音で用いられる子音字が収録されている。

古い初声の子音字(Old initial consonants

この小分類にはハングルのうち、現在の韓国語では使われていない頭子音で用いられる子音字が収録されている。

中声の母音字(Medial vowels

この小分類にはハングルのうち、母音字が収録されている。

古い中声の母音字(Old medial vowels

この小分類にはハングルのうち、現在の韓国語では使われていない母音字が収録されている。

終声の子音字(Final consonants

この小分類にはハングルのうち、末子音で用いられる子音字が収録されている。

古い終声の子音字(Old final consonants

この小分類にはハングルのうち、現在の韓国語では使われていない末子音で用いられる子音字収録されている。

文字コード

ハングル字母(Hangul Jamo)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+110x
U+111x
U+112x
U+113x
U+114x
U+115x  HC 
F
U+116x  HJ 
F
U+117x
U+118x
U+119x
U+11Ax
U+11Bx
U+11Cx
U+11Dx
U+11Ex
U+11Fx
注釈
1.^バージョン15.1時点


履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
1.1 U+1100..1159,115F..11A2,11A8..11F9 240
5.2 U+115A..115E,11A3..11A7,11FA..11FF 16 L2/07-076 Kyongsok Kim (9 February 2007), A Proposal to add new Hangul Jamo extended characters to BMP (WG2 N3168) (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

  1. ^ 韓国では「韓国語」、北朝鮮や中国では「朝鮮語」と呼ばれているが、言語学的にはほぼ同一の言語の方言の差しか無い。
  2. ^ 北朝鮮では「チョソングル」と呼称されるが同じ文字である。
  3. ^ a b c d 近年の韓国語のソウル方言では語頭において本来無気音である平音(평음; ピョンウム)の発音が激音(격음; キョグム)と同じように有気音で発音されることがあり、平音と激音の区別を有気性ではなく音の高低で区別するようになっている。https://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/tanana/2022/02/post_1980.html
  4. ^ a b c d e 濃音(된소리; テンソリ)或いは硬音(경음; キョンウム)と呼ばれる喉の緊張を伴う子音。IPAではこの発音を表す記号が存在しないため、拡張IPAにおいて適切な記号が無い場合に用いるアスタリスクを付記している。
  5. ^ a b c d e f g h Kyongsok Kim (2007年2月9日). “A Proposal to add new Hangul Jamo extended characters to BMP (WG2 N3168)” (英語). Unicode. 2025年2月14日閲覧。
  6. ^ a b ただし、現在の韓国語では[e]との区別がなくなりつつある。
  7. ^ "The Unicode Standard, Version 15.1 - U1100.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年8月16日閲覧

関連項目




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