ハングル字母拡張Aとは? わかりやすく解説

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ハングル字母拡張A

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/14 16:43 UTC 版)

ハングル字母拡張A
Hangul Jamo Extended-A
範囲 U+A960..U+A97F
(32 個の符号位置)
基本多言語面
用字 ハングル
割当済 29 個の符号位置
未使用 3 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
5.2 29 (+29)
公式ページ
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ハングル字母拡張A(ハングルじぼかくちょうA、英語: Hangul Jamo Extended-A)は、Unicodeの137個目のブロック

解説

古ハングルや語学書で発音記号として用いられたハングルなど現在用いられていないハングルの字母のうち、ハングル字母及びハングル互換字母のいずれのブロックにも含まれていないものが収録されている。

本ブロックにはハングル字母ブロック未収録の字母のうち、頭子音(初声、CHOSEONG)の子音字のみが収録されている。なお、母音字(中声、JUNGSEONG)及び末子音(終声、JONGSEONG)はハングル字母拡張Bブロックに含まれている。

Unicodeのバージョン5.2において初めて追加された。

収録文字

ラテン文字転写」の列はハングルのラテン文字への翻字方式の一つである○○に従う。

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明
古い初声の子音字
U+A960 HANGUL CHOSEONG TIKEUT-MIEUM
U+A961 HANGUL CHOSEONG TIKEUT-PIEUP
U+A962 HANGUL CHOSEONG TIKEUT-SIOS 『우리말본 첫재매(我らが言語 初売り版)』という書籍において、日本語の「つ」の頭子音(IPA: [t͡s])を表すのに用いられた[1]
U+A963 HANGUL CHOSEONG TIKEUT-CIEUC
U+A964 HANGUL CHOSEONG RIEUL-KIYEOK 『조선말본(朝鮮の言語)』という書籍において、ㄹがㄱ・ㄲ・ㅋの前に現れた場合にㄹの発音が弱まることを示すために発音記号として用いられた[1]
U+A965 HANGUL CHOSEONG RIEUL-SSANGKIYEOK
U+A966 HANGUL CHOSEONG RIEUL-TIKEUT
U+A967 HANGUL CHOSEONG RIEUL-SSANGTIKEUT 『우리말본 첫재매(我らが言語 初売り版)』という書籍において、韓国語の音韻を説明する目的で用いられた[1]
U+A968 HANGUL CHOSEONG RIEUL-MIEUM
U+A969 HANGUL CHOSEONG RIEUL-PIEUP
U+A96A HANGUL CHOSEONG RIEUL-SSANGPIEUP
U+A96B HANGUL CHOSEONG RIEUL-KAPYEOUNPIEUP
U+A96C HANGUL CHOSEONG RIEUL-SIOS 『현금 조선문전(現今 朝鮮文典)』という書籍において用いられた[1]
U+A96D HANGUL CHOSEONG RIEUL-CIEUC
U+A96E HANGUL CHOSEONG RIEUL-KHIEUKH 『조선말본(朝鮮の言語)』という書籍において、ㄹがㄱ・ㄲ・ㅋの前に現れた場合にㄹの発音が弱まることを示すために発音記号として用いられた[1]
U+A96F HANGUL CHOSEONG MIEUM-KIYEOK
U+A970 HANGUL CHOSEONG MIEUM-TIKEUT
U+A971 HANGUL CHOSEONG MIEUM-SIOS
U+A972 HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-THIEUTH
U+A973 HANGUL CHOSEONG PIEUP-KHIEUKH 『염불보권문(念佛普勸文)』という書籍において用いられた[1]
U+A974 HANGUL CHOSEONG PIEUP-HIEUH
U+A975 HANGUL CHOSEONG SSANGSIOS-PIEUP
U+A976 HANGUL CHOSEONG IEUNG-RIEUL
U+A977 HANGUL CHOSEONG IEUNG-HIEUH 『왜어유해(倭語類解)』という李氏朝鮮時代の日韓対訳辞書において、日本語のバ行の頭子音(IPA: [b])を表すのに用いられた[1]
U+A978 HANGUL CHOSEONG SSANGCIEUC-HIEUH 『선문통해(鮮文通解)』という書籍において用いられた[1]
U+A979 HANGUL CHOSEONG SSANGTHIEUTH 『아언각비(雅言覺非)』という語源研究書において、中国語のtの音(IPA:[tʰ])を表すのに用いられた[1]
U+A97A HANGUL CHOSEONG PHIEUPH-HIEUH 『조선어원론(朝鮮語原論)』という書籍において、[f]を表すのに用いられた[1]
U+A97B HANGUL CHOSEONG HIEUH-SIOS
U+A97C HANGUL CHOSEONG SSANGYEORINHIEUH

小分類

このブロックの小分類は「古い初声の子音字」(Old initial consonants)の1つのみとなっている[2]

古い初声の子音字(Old initial consonants

この小分類にはハングルのうち、古ハングルで用いられた、頭子音で用いられる子音字が収録されている。

文字コード

ハングル字母拡張A(Hangul Jamo Extended-A)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+A96x
U+A97x
注釈
1.^バージョン16.0時点


履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
5.2 U+A960..A97C 29 L2/07-076 Kyongsok Kim (9 February 2007), A Proposal to add new Hangul Jamo extended characters to BMP (WG2 N3168) (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j Kyongsok Kim (2007年2月9日). “A Proposal to add new Hangul Jamo extended characters to BMP (WG2 N3168)” (英語). Unicode. 2025年2月14日閲覧。
  2. ^ "The Unicode Standard, Version 15.1 - UA960.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2025年2月14日閲覧

関連項目




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