ハンガーストライキの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 23:07 UTC 版)
「ハンガー・ストライキ」の記事における「ハンガーストライキの例」の解説
ハンガー・ストライキは、命を賭けた抗議の示威行為である。投獄された同胞の待遇改善を求め、ハンガー・ストライキを始め、マスメディアに時々刻々と様態を報道された北アイルランド独立運動の闘士は、死に至るまでストライキを止めなかった。その後、同国では各地で暴動が起こった。このように死を賭したハンガー・ストライキは強い社会的影響力を及ぼすことがある。 日本でも、入国管理センターの入国者収容所で、収容の長期化や虐待への抗議のため、被収容者たちによるハンガー・ストライキが繰り返し行われている。 また日本人も、各種の団体や個人が行っている。特に世間の注目を集めた例としては、1992年9月、検察庁が金丸信と東京佐川急便との癒着疑惑(東京佐川急便事件)を政治資金規正法違反のみの略式起訴による罰金で幕引きを図ったことに、青島幸男が抗議して実施したものが挙げられる。青島のハンガー・ストライキは、30時間以上が経過したところで脱水症状に陥ったために緊急入院せざるを得なくなり、中断を余儀なくされた。しかし、青島が呼びかけた「検察庁に抗議のハガキを送ろう」という運動には、多くの賛同者が現れた。後に検察庁は金丸に対して強制捜査に踏み切り、金丸は巨額脱税事件で逮捕・起訴された。 韓国においても、一人デモと並んで、よく行われる抗議手段として知られている。
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