ハイドロプロセスト、キャタリカリープロセスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:20 UTC 版)
「モービル1」の記事における「ハイドロプロセスト、キャタリカリープロセスト」の解説
石油重質分やワックスを高温・高圧化で水素を添加し、金属触媒を用いて分解、あるいは異性化し、不純物が少なく、高い粘度指数を持つ鉱油系ベースオイルの精製法。(主な基油にVHVI、MC分解などがある。)PAOより摩擦係数が低く、省燃費効果が高い油種もあり、また油膜が厚くショックの緩衝効果は高い油種もあるが、酸化安定性、耐熱性、低蒸発性など総合的にはPAOには敵わない。特に流動点の低さと低温流動性は大きな開きがある(ただし高度なワックス異性化を行ったものなどであれば低温流動性などを含めPAOと同等の性能を持たせることも可能)。生産には水素処理等にある程度のエネルギーの投資が必要となるもののPAOなどと比較するとコストが安くつき、高品質オイルが製造できるので、多用されるようになってきている。APIではグループIIIに分類される。石油・精製会社により製法、品質が異なる。また、従来から化学合成油として販売されていた、原料に天然ガス(GTL)を用いた、フィッシャー・トロプシュ法による高性能ベースオイル(XHVIなど)も分類上はグループIIIに含まれる(便宜上、一定以上の品質を持つGrIII基油はGrIII+などと称される事もある)。
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