ノートパソコン用のCCFLインバータ回路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/29 16:10 UTC 版)
「冷陰極管インバータ」の記事における「ノートパソコン用のCCFLインバータ回路」の解説
さらに1996年頃に二次側回路の共振周波数を一次側の発振周波数の1倍付近に設定した、いわゆる基本波共振型回路が広く普及することにによって初めて磁界調相結合を利用するものとなり大幅な小型化と高効率化が実現された。二次側の高圧コンデンサ(バラスト)を用いないためにトランスの高電圧破壊が減り、冷陰極管に流れる電流もほぼ正弦波に近くなり、以後CCFLインバータ回路がVCCI規制に関して話題に上ることはほとんどなくなった。しかしこの回路は電圧共振型自励発振であるために一次側共振回路の並列共振と二次側共振回路の直列共振との干渉が起きて設計が難しく、決して理想的な駆動回路とは言えなかった。 2000年頃にはエレクトロニクスの発達により一次側の電圧共振型自励発振回路に頼らず専用制御ICによる二次側の共振を利用する高度な制御を実現した他励共振型回路と初期のゼロカレントスイッチング(ZCS)電流共振型回路が登場した。これによって全世界のノートパソコンや液晶モニタの液晶バックライトは全て例外なくこの方式を採用することになった。
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