ネット右翼、保守論壇と在特会への批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:32 UTC 版)
「古谷経衡」の記事における「ネット右翼、保守論壇と在特会への批判」の解説
在日特権を許さない市民の会について、「在特会は保守派全体のイメージを毀損している」として、嫌悪感を示した。 社会学者の古市憲寿と自著『欲望のすすめ』で行った巻末対談において「現在の保守は、保守というよりも国家社会主義者である」と述べ、古市もこれに同調した。 作家の曽野綾子が産経新聞紙上に掲載したコラムについて、「保守論壇は温室の中で育まれ、外部と競争していない」として、保守論壇の閉鎖的な体質を批判している。 2014年(平成26年)の衆議院議員選挙に立候補者を擁立した次世代の党について、「有権者がネット右翼的な、自民党よりも過激な右翼思想を拒否した」と批判的に分析した。 評論家宇野常寛との対談において「ネット右翼は保守ではない」と結論付けた。このように、現在はネット右翼に対して極めて否定的な態度を示している(かつては自著『ネット右翼の逆襲』などでネット右翼をある程度肯定していた)。 大手ホテルチェーンアパが客室に南京大虐殺を否定する書籍を置いたことについて、その背景に「コミンテルン陰謀論」があると結論付け、これを陰謀史観であるとし、保守界隈全体を批判した。 古谷は、かって韓国とも親しかったはずの旧来の保守界は、ネット右翼に持ち上げられたことで有頂天になり、やがてネット右翼の嫌韓・ヘイトスピーチに迎合、同質化することで保守としての本質を見失い、消えてしまったとする。一方で自分自身については「私はたとえ絶滅しようとも保守の本懐を曲げないで死にたい」などと述べるなど、ネット右翼化してしまった保守界隈を批判する自分こそが本来の保守派であるという立場を取っている。 ネット右翼によって「朝鮮飲み」という口元を隠して飲料を飲む仕草が「朝鮮半島由来の風習」として喧伝されていることに関しては「朝鮮半島にも存在しない」とデマであると否定しており「人類共通の普遍的な仕草」と特定の民族にのみ当てはまる仕草ではないとしている。この仕草を見せた人物を在日認定する行為を2018年11月の自身のコラムで「今日では完全に否定されているネット右翼的陰謀論の典型であり、まったく病的な妄想である」と切り捨てている。
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