ネイティブVLIW
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 07:31 UTC 版)
原理的には、CMSが解釈しやすいようにx86コードを最適化したり、VLIWアーキテクチャのコードをコンパイラで直接生成することも可能なはずである。しかし2003年、リーナス・トーバルズは非現実的であるとしてそれらの選択肢を退け、次のように書いている。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}Crusoeのネイティブコードは、たとえ文書が入手可能でも、汎用OSにはあまり向いていない。メモリ保護の概念が全くなく、コードアクセスのためのMMUもないため、カーネルモジュールのようなものは単に動かないだろう。CPU全体が実行時翻訳のために設計されているので、それが不可能なスタティックなコンパイラがよりよいネイティブコードを生成できるとは考えられず、ネイティブモードにしても必ず性能向上するとはいえない。 —Linus Torvalds、linux-kernel mailing list その後2004年にクリーンルーム方式のリバースエンジニアリングでトランスメタのVLIWアーキテクチャの詳細と命令セットが一部明らかになった。それによると、LinuxなどのOSを移植することを妨げる根本的な制限があることが示唆されている。 その中でトランスメタの特許技術とそれ以前にIBMなどが特許化している類似技術を比較しており、一部の請求項は詳細な精査に耐えられない可能性を示唆している。
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