ナショナル・ギャラリーの『岩窟の聖母』とは? わかりやすく解説

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ナショナル・ギャラリーの『岩窟の聖母』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 23:24 UTC 版)

岩窟の聖母」の記事における「ナショナル・ギャラリーの『岩窟の聖母』」の解説

現在のロンドン・ヴァージョン考えられている無原罪の御宿り礼拝堂の『岩窟の聖母』は、ペスト罹患を防ぐとして1524年1576年信仰の対象になったことがあるしかしながら無原罪の御宿り礼拝堂取り壊されることとなり、1576年に『岩窟の聖母』も礼拝堂から運び出された。その後1785年ごろに、スコットランド人画家画商でもあったギャヴィン・ハミルトンが、無原罪の御宿り信心会を前身とする宗教的互助会管財人カウント・チコーナから『岩窟の聖母』を購入したハミルトン1798年死去すると、ハミルトン遺産相続人たちが『岩窟の聖母』をランズダウン卿へ売却した。そして1880年に、ロンドンナショナル・ギャラリー当時の『岩窟の聖母』の所有者だったサフォーク伯から9,000ギニー購入した当時保存状態極めて悪くレオナルド作品とする研究者もいれば、ベルナルディーノ・ルイーニ作品とする研究者もいた。 2005年6月ナショナル・ギャラリーは『岩窟の聖母』を赤外線リフレクトグラムで調査し現在の構成とは異な下絵発見した下絵には右手で左胸をおさえている、おそらくひざまずいている姿勢女性描かれていた。この下絵から、当初レオナルドは「幼児キリストへの礼拝」を主題として描こうとしていたと考え研究者もいる。そのほかにX線赤外線による解析結果現在の岩窟の聖母』と下絵にはさまざまな相違点修正箇所が見つかっている。 2009年2010年ナショナル・ギャラリーは『岩窟の聖母』に洗浄保存作業実施したナショナル・ギャラリーは、『岩窟の聖母』の大部分おそらくは全てレオナルドによって描かれたもので、一部未完となっている作品であることがこの作業判明したという予備声明発表している。そして2010年末にナショナル・ギャラリーからレオナルド真作であるという公式発表出された。

※この「ナショナル・ギャラリーの『岩窟の聖母』」の解説は、「岩窟の聖母」の解説の一部です。
「ナショナル・ギャラリーの『岩窟の聖母』」を含む「岩窟の聖母」の記事については、「岩窟の聖母」の概要を参照ください。

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