ナイキSBという進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 05:57 UTC 版)
「ナイキダンク」の記事における「ナイキSBという進化」の解説
ナイキダンク復刻後まもなく、厚タンにガムソールを採用したナイキダンクロープロBが2000年発売される。その開発を担当したのが2002年にナイキスケートボーディングを立ち上げるナイキSBチームの面々だった。彼らはかつてオリジナルダンクがスケーターに寵愛された歴史をひも解き、再びスケーターのニーズに応えるテクノロジーを導入したナイキダンクの研究に取り組んだ。ナイキのあらゆるプロダクト開発がそうであるように、チームではプロスケーターのフィードバックに基づき、耐久性や接地感の良さに加えて衝撃吸収性をも備えたナイキダンクプロSBを完成する。ダニー・スパやジーノ・イアヌッチらプロスケーターのシグネチャーと老舗スケートブランドとのコラボレーションを第1世代に2002年発表。ズームエア内蔵のインソールを履いたSBモデルはシリアスなスケーターにも支持され、たちまちスケートシーンに一大勢力を築き上げた。その後、SUPREMEからMEDICOM TOYまでストリートカルチャーの最前線からパートナーを迎えてスペシャルエディションを創出し、フューチュラやDE LA SOULといったジャンルを超えたアーティストの共同企画を手掛けることで、圧倒的な人気を市場で拡大するスキームはナイキダンクと同様である。なかでも後述のWHITE DUNK展を記念して2003〜2004年限定発売されたパリ・ロンドン・東京モデルや、ナイキSB初制作のスケートムービー『Nothing But The Truth』完成披露に際して2007年発表された"WHAT THE DUNK"はナイキスケートボーディング史上屈指のエポックメイキングと言えるだろう。これらナイキダンクプロSBの名機がスケートカルチャーを媒介にナイキダンクの新しい価値観を創造したのは紛れもない事実だ。
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