ドン・ケイとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ドン・ケイの意味・解説 

ドン・ケイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/05 01:02 UTC 版)

ドナルド・R・ケイDonald R. Kaye1938年6月27日1975年1月31日)は、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(『D&D』)ロールプレイングゲームを出版したことで有名なゲーム出版社、タクティカル・スタディーズ・ルールズ(TSR)の共同創設者である。彼は同じくTSRの共同創設者であるゲイリー・ガイギャックスとは子供時代からの友人であり、ミニチュア・ウォーゲームへの興味を共有していた。1972年、ケイは『D&D』で最初のキャラクターの1人である「マーリンド」を作成し[4]、ガイギャックスの「グレイホーク城」キャンペーンでテストプレイを行った。ケイとガイギャックスは『D&D』やそれと同様のゲーム販売が卓越したビジネスチャンスであることを確信し、1973年にタクティカル・スタディーズ・ルールズ(TSR)を共同創設した。しかしそれからたった2年後、『D&D』の売上げが上昇し始めたのとちょうど同時期に、ケイは突然の心臓発作により36歳で亡くなった。


[ヘルプ]
  1. ^ "United States Social Security Death Index," index, FamilySearch (https://familysearch.org/pal:/MM9.1.1/V9C6-64X : accessed 12 Feb 2013), Donald Kaye, January 1975; citing U.S. Social Security Administration, Death Master File, database (Alexandria, Virginia: National Technical Information Service, ongoing).
  2. ^ a b c d e f g Lynch, Scott (2001年5月17日). “Interview with Gary Gygax, part 2 of 3”. RPGnet. 2016年2月24日閲覧。
  3. ^ ケイの最初の職業は公表されなかったが、彼はその職を辞めてベンチャー企業TSRで働くことを計画していた。
  4. ^ a b David Kushner (2008年3月10日). “Dungeon Master: The Life and Legacy of Gary Gygax”. Wired. 2012年4月17日閲覧。
  5. ^ a b “In Memorium”. The Strategic Review (Lake Geneva, Wisconsin: TSR, Inc.) (#2): 1. (Summer 1975). 
  6. ^ a b “Gary Gygax”. The Economist. (2008年3月13日). http://www.economist.com/obituary/displaystory.cfm?story_id=10838120&CFID=17643695&CFTOKEN=eb6b0a6fe805fcd3-C484BEF6-B27C-BB00-0127F658915D58E3 2008年10月7日閲覧。 
  7. ^ a b c d “TSR Profiles”. Dragon (Lake Geneva, Wisconsin: TSR, Inc.) (103): 56. (1985-11). 
  8. ^ The Castle & Crusade Society”. The Acaeum. 2012年4月17日閲覧。 - ポール・ストームバーグ、ゲイリー・ガイギャックスロブ・クンツがLGTSA会合の場所と組織を検討する様子からの引用。
  9. ^ ガイギャックス:「私はこのD&Dゲームの原型に誰よりも魅了されていた...」 Gary Gygax: Q & A (Part VI, Page 2)”. EN World (2004年2月11日). 2009年3月15日閲覧。
  10. ^ ガイギャックス:「1972年の晩秋のことだった。私は幾つかの城の廃墟と地下階層(1層だけ)に至る道筋の地図を書き上げ、11歳の息子アーニーと9歳の娘エリスを、キャラクターを作って冒険しようと誘った。彼らはこれに乗ってきて、およそ午後9時頃、想像上の勇敢な行為から立ち戻り、索引カードに書いたキャラクターシートを置いてベッドに向かわねばならなかった。2人は素晴らしい時間を過ごしており、冒険の継続を望んでいた。」 Gary Gygax: Q & A (Part IV, Page 1)”. EN World (2003年7月22日). 2010年3月16日閲覧。
  11. ^ ガイギャックス:「一両日中にドン・ケイ(マーリンド)、ロブ・クンツ(ロビラー、オットー)、テリー・クンツ(テリック)らが遊び仲間に加わった。」 Gary Gygax: Q & A (Part I, Page 8)”. EN World (2006年8月6日). 2009年3月15日閲覧。
  12. ^ a b Shannon Appelcline (2011). Designers & Dragons. Mongoose Publishing. p. 7. ISBN 978-1-907702-58-7. 
  13. ^ Frank W. Hoffmann; William G. Bailey (1991). Sports & Recreation Fads. Haworth Press. p. 109. ISBN 1-56024-056-3. 
  14. ^ Gary Gygax Interview”. Dungeons and Dragons Online - Game Banshee (2004年7月20日). 2012年4月17日閲覧。 - ガイギャックス:「ええ、そう、私はドン・ケイと一緒にタクティカル・スタディーズ・ルールズを創設した。彼と私は対等な共同出資者だった。我々は1973年10月に会社を創立し、1974年1月に『D&D』を出版したんだ。」
  15. ^ a b c Stewart Alsop II (1982年2月1日). “TSR Hobbies Mixes Fact and Fantasy”. Inc.. 2016年2月24日閲覧。
  16. ^ Ralf Toth. “From D&D to AD&D (1966-1976)”. Tome of Treasures. 2012年4月17日閲覧。 - 当時の全ての大手ゲーム出版社に出版を断られた後、ゲイリー・ガイギャックスとドン・ケイは共同出資会社を創立し、それはレイク・ジェニーバにあったケイの自宅の食堂で運営されていた。会社は、彼らの地元ウォーゲーム同好会「レイク・ジェニーバ・タクティカル・スタディーズ・アソシエイション」にちなんで、「タクティカル・スタディーズ・ルールズ」と命名された。ケイはイングランド内戦を扱ったミニチュアゲームである『キャバリアズ・アンド・ラウンドヘッズ』を出版するために必要であった1,000ドルを支払った。
  17. ^ Ciro Alessandro Sacco. “The Ultimate Interview with Gary Gygax”. thekyngdoms.com. 2010年3月23日閲覧。 - ガイギャックス:「ドンと私は可能な限り速やかに『D&D』ゲームを発売することを望んだ。もし我々が軍事ミニチュアルール『キャバリアズ・アンド・ラウンドヘッズ』を発売して充分な収益が上がるまで待っていたなら、『D&D』の出版は1975年になっていたことだろう。 」
  18. ^ a b The History of TSR”. Wizards of the Coast. 2008年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年8月20日閲覧。
  19. ^ 30 Years of Adventure: A Celebration of Dungeons & Dragons. Renton WA: Wizards of the Coast. (2004). p. 55. ISBN 0-7869-3498-0. 
  20. ^ クンツ:「ドンは非常に西部劇を愛好しており、『ブーツヒル』ルールの熱心な支持者であった。 」 Robilar Remembers: Murlynd”. Pied Piper Publishing (2004年10月18日). 2009年9月16日閲覧。
  21. ^ Gary Gygax: Q & A (Part IV, Page 2)”. EN World (2003年7月23日). 2010年3月23日閲覧。
  22. ^ a b The Ultimate Interview with Gary Gygax”. 2010年3月23日閲覧。
  23. ^ Laura Parker (2008年3月7日). “Gary Gygax: Founding father of fantasy computer games and co-creator of Dungeons & Dragons. The Guardian. http://www.guardian.co.uk/technology/2008/mar/07/games?gusrc=rss&feed=technology 2008年10月7日閲覧。 
  24. ^ Gary Gygax (1983年3月). “Greyhawk's World: Four Uncharacteristic Characters”. Dragon Magazine (Lake Geneva WI: TSR) VII, No. 9 (71): 19-22. 
  25. ^ Gary Gygax (1985年8月). Unearthed Arcana. TSR, Inc.. ISBN 0-88038-084-5. 


「ドン・ケイ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドン・ケイ」の関連用語

ドン・ケイのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドン・ケイのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドン・ケイ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS