トレース_(バンド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > トレース_(バンド)の意味・解説 

トレース (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/03 22:24 UTC 版)

トレース
Trace
トレース(1974年)左から、ヤープ・ヴァン・エイク、ピエール・ヴァン・ダー・リンデン、リック・ヴァン・ダー・リンデン
基本情報
出身地 オランダ ハールレム
ジャンル プログレッシブ・ロック
インストゥルメンタル・ロック
活動期間 1974年 - 1978年
旧メンバー ヤープ・ヴァン・エイク
ピエール・ヴァン・ダー・リンデン
リック・ヴァン・ダー・リンデン

トレースTrace)は、エクセプション(Ekseption)を脱退したリック・ヴァン・ダー・リンデンによって1974年に結成されたオランダのプログレッシブ・ロック・トリオである。彼等はヴァン・ダー・リンデンがエクセプションに戻る前に、3枚のアルバムをリリースした[1]

略歴

1973年、『Trinity』というタイトルのアルバムをリリースした後、エクセプションのメンバーはヴァン・ダー・リンデンにバンドを脱退するように頼んだ。当時エクセプションはかなり有名だったため、彼等のレコード会社であるフィリップスはヴァン・ダー・リンデンに新しいバンドを見つける機会を与えた。

1974年1月、ヴァン・ダー・リンデンは、以前にエクセプションでドラムを演奏していたピーター・ド・レーウェとリハーサルを始めた。ヴァン・ダー・リンデンはド・レーウェの演奏技術を不足だと考えていたためペアは早々に再分裂し、2月になるとド・レーウェは1973年10月にフォーカスを脱退していたピエール・ヴァン・ダー・リンデン[注釈 1][2]に交代した。ヴァン・ダー・リンデンはトリオを結成するため、当時オランダの最高のベース奏者の一人と考えられていた独学のミュージシャン、ヤープ・ヴァン・エイクにバンドへ参加するよう頼んだ。元々は(スーパーグループのステータスを強調するためにクリームフラッシュといった名前の伝統に沿い)エース (Ace)というバンド名だったが、イギリスのバンドがすでにその名前を商標登録していることがわかり、名前をトレースに変更しなければならなかった[3]

1974年5月、トリオは最初のシングルであるディジー・ガレスピーの「Tabu」のプログレッシブ・ロック版を録音し、裏面にオリジナルの「Progress」を収録して、1974年7月にリリースした。1974年9月9日には、グループと同名のファースト・アルバム(邦題『トレースの魔術』)をリリース。1975年1月1日にリリースされたセカンド・アルバム『鳥人王国』は、後にマリリオンのドラマーとなるイアン・モズレイをフィーチャーしていた。1976年にリリースされた3枚目のアルバム『ホワイト・レディース』では、ヴァン・ダー・リンデンはトランペッターのレイン・ヴァン・デン・ブロークを除くエクセプションの元メンバー全員によりサポートされた。1978年にヴァン・デン・ブロークが再びグループに加わると、再びエクセプションとして活動するようになった。

メンバー

  • リック・ヴァン・ダー・リンデン (Rick van der Linden) - キーボード
  • ヤープ・ヴァン・エイク (Jaap van Eik) - ギター ※1st-2ndアルバム
  • ピエール・ヴァン・ダー・リンデン (Pierre van der Linden) - ドラム ※1stアルバム
  • イアン・モズレイ (Ian Mosley) - ドラム ※2ndアルバム
  • ダリル・ウェイ (Darryl Way) - ヴァイオリン ※2ndアルバム
  • コーエン・フードマン (Coen Hoedeman) - おもちゃのサル ※2ndアルバム
  • Cor Dekker - ベース ※3rdアルバム
  • Peter de Leeuwe - ドラム、ギター ※3rdアルバム
  • Dick Remelink - サックス、フルート ※3rdアルバム
  • Hans Jacobse - キーボード ※3rdアルバム
  • Hetty Smit - ボーカル ※3rdアルバム
  • Harry Schäfer - ナレーター ※3rdアルバム
  • The Benny Behr Strings ※Job Maarse指揮。3rdアルバム

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『トレースの魔術』 - Trace (1974年)
  • 『鳥人王国』 - Birds (1975年)
  • 『ホワイト・レディース』 - The White Ladies (1976年) ※Rick Van Der Linden and Trace名義

脚注

注釈

  1. ^ ピエール・ファン・デル・リンデンと表記されることもある。ピエールとリックには血縁関係はない。

出典

  1. ^ TRACE discography (top albums), MP3, videos and reviews”. Progarchives.com. 2014年7月22日閲覧。
  2. ^ Johnson, Peet (2015). Hocus Pocus: The Strife and Times of Rock's Dutch Masters. Tweed Press. p. 108. ISBN 978-0-646-59727-0 
  3. ^ TRACE”. Alexgitlin.com. 2014年7月22日閲覧。

外部リンク


「トレース (バンド)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トレース_(バンド)」の関連用語

トレース_(バンド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トレース_(バンド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトレース (バンド) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS