トライクとみなされるサイドカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 16:09 UTC 版)
「トライク」の記事における「トライクとみなされるサイドカー」の解説
トライクは、運転席の構成がオートバイと類似した3輪の車両であるという点で、オートバイの側面に1輪を追加した車両であるサイドカーとの共通点があり、道路運送車両法では、どちらも側車付二輪自動車の一種とされる(排気量50cc以下または出力0.6kW以下のものは車両法において自動車とはされないため除く)。 一方、道路交通法においては(側車付)二輪車(要二輪免許・ヘルメットの着用義務有り)とされるのはサイドカーおよび特例二輪車に当てはまるトライクのみであり、一般的なトライクは(3輪の)普通自動車(要普通免許以上・ヘルメットの着用義務無し)とされる。 しかし、サイドカーであっても、車体の構造によっては道路交通法においてトライク(普通自動車)とみなされ、自動二輪免許で乗れないものがある。サイドトライク・サイドトライカーとも呼ばれる。 側車を分離したときオートバイとして単独で運転できない車両 運転席側の側面が開放でない(ドアがある)車両 走行軌跡が3本になる車両 をトライクとみなし、普通自動車免許または中型自動車免許が必要となる。 具体的に、以下のものがトライク扱いになる。 二輪駆動 (2WD) のサイドカー 二輪を駆動させるサイドカーは「フルタイム型」「パートタイム型」共にトライク扱い。ウラル型2WDサイドカー、ドニエプル2WD型サイドカー、BMW・R75やツェンダップ・KS750、九七式側車付自動二輪車(日本の軍用車。太平洋戦争中の陸王製ビンテージモデル。)、サイドバイク・ゼウスなど。 二輪操舵 (2WS) のサイドカー 本車の後輪を操舵できる場合はトライク扱い。サイドバイク・ゼウスなど。 一体型のサイドカー 設計時点から一体構造のフレームで、二輪のオートバイの構造をもたないためトライク扱い。サイドバイク・ゼウスなど。例外:この基準があてはまらない車種も存在する。クラウザー・ドマニはレーシングニーラーのサイドカーに性質が近く、バイクの操縦感覚がない四輪自動車免許のみの運転者が乗ると危険であるため、正式な二輪車認定車種になっている。 標準的なサイドカーに一体型ボディーをかぶせたものでは、側面開放なら二輪免許扱いになる。外観が似ていても免許が異なり、無免許運転やノーヘル運転につながるため、注意が必要である。 光岡・ライクT3は電動オート三輪であるが、排気量250 cc 以下の側車付軽二輪車として型式認定を取得している。
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