データベースの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/16 18:39 UTC 版)
「フラットファイルデータベース」の記事における「データベースの例」の解説
ここでは、フラットファイルデータベースの基本要素を例で解説する。データは行と列で配置され、1つのテーブルを構成する。ここでは単一のテーブルを使用して説明する。 列として name(人物名、第2列)、team(その人物が属する運動会のチーム名、第3列)、数を値とする id(レコードを一意に識別するのに使われる。第1列)がある。 この形式のデータをテキストで表した例を以下に示す。 id name team1 Amy Blues2 Bob Reds3 Chuck Blues4 Dick Blues5 Ethel Reds6 Fred Blues7 Gilly Blues8 Hank Reds このようなデータ表現はフラットファイルデータベースでは極めて一般的だが、テキスト表現からは分からない以下のような考慮すべき点がいくつかある。 データ型 上のようなデータベースの表のそれぞれの列は、特定のデータ型でなければならない。そのような制限は通常、規約によって確立されるが、データが関係データベースシステムに転送されるまで正式に示されることはない。 列の分離 上の例では列と列の間は空白文字で区切られている。また、固定フィールド長のフォーマットになっているともいえる。他のデリミタ文字を使って列を区切る場合もある。列やフィールドの区切り方には様々な規約がある(例えば CSV、マークアップ言語、プログラミング言語などを参照)。固定フィールド長でない場合、デリミタに出会うまで一文字ずつ調べる必要があり、若干のオーバーヘッドが生じる。しかし、カンマを代表とするデリミタを使うことでデータ量を減らすことができ(無駄な空白の連続がないため)、データ転送目的には重要だった。固定フィールド長でかつデリミタ文字を併用することは珍しいが、フィールドを素早く切り出すことができるという利点がある。 関係代数 上記の例での行あるいはレコードは、関係代数におけるタプルの定義に適っている(上の例では3-タプル)。さらに、1行目はフィールド名になっており、それが他の行のそれぞれの値を関係付けられる。 データベース管理システム テキストファイルでの形式操作は非常に限られている。そのため、上記の例はデータベース管理システムに転送される前のデータの中間状態を表していると解釈するのが妥当である。すなわち、フラットファイルデータベースであっても、実際にデータベースアプリケーションで利用する際にはフラットファイルのままデータを内部に保持するのではない。
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