データベースにおける事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 06:17 UTC 版)
「インピーダンスミスマッチ」の記事における「データベースにおける事例」の解説
山田祥寛の著書『ASP.NET MVC 5 実践プログラミング』によれば、特に、アプリケーション開発においてしばしば発生するオブジェクト指向言語とリレーショナルデータベースとのギャップのことを指す。システム開発上、煩雑となりがちで生産性が著しく低下する要因として挙げられる。主に、この問題を解決するO/Rマッピングなどの手法を説明する文脈で用いられる。 オブジェクト指向プログラミングとリレーショナルデータベースは異なるデータモデルを持つ。リレーショナルデータベースの関係モデルは整合性を重視した2次元表の構造を持っており、データ同士は関係(リレーション)によって表現される。一方オブジェクト指向プログラミングのデータはひとまとまりのオブジェクトとして扱われ、関係モデルにおける関係と同じような構造を持つとすれば、オブジェクト指向としての恩恵が得られるモデル設計ができない。逆も然り、オブジェクトモデルをリレーショナルデータベースで実現しようとすると、整合性が損なわれたり、関係が表現できなくなる。このデータ構造や概念の隔たりがインピーダンスミスマッチと呼ばれる。
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