デュプロワイエ式速記 (Unicodeのブロック)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/21 10:05 UTC 版)
| デュプロワイエ式速記 (Unicodeのブロック) | |
|---|---|
| Duployan | |
| 範囲 | U+1BC00..U+1BC9F (160 個の符号位置) |
| 面 | 追加多言語面 |
| 用字 | デュプロワイエ式速記 |
| 主な言語・文字体系 | |
| 割当済 | 143 個の符号位置 |
| 未使用 | 17 個の保留 |
| Unicodeのバージョン履歴 | |
| 7.0 | 143 (+143) |
| 公式ページ | |
| コード表 ∣ ウェブページ | |
デュプロワイエ式速記(デュプロワイエしきそっき、英語: Duployan)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
フランス語を表記する速記として1860年にフランス人の聖職者であったエミール・デュプロワイエによって考案されたデュプロワイエ式速記(フランス語: Sténographie Duployé)を収録している。フランス語の表記のほか英語、ドイツ語、スペイン語、ルーマニア語、カナダのブリティッシュコロンビア州内陸部の先住民族の言語(チヌーク混成語、オカナガン語、リルエット語、シュスワプ語、北部トンプソン語)などの様々な言語の表記にも用いられ[1]、特にチヌーク混成語においては公的な文字として用いられていた。
本ブロックにはデュプロワイエ速記のほか、デュプロワイエ速記をもとにして作られた、1890年代初頭にフランス系カナダ人神父のジャン=マリー=ラファエル・ル・ジュン(Jean-Marie-Raphaël Le Jeune)によって開発されたチヌーク混成語(及びリルエット語、トンプソン語、オカナガン語、ラテン語、英語)用の速記、更にチヌーク混成語用のものを元に1984年にマルガレッタ・スフィンチェスク(Margaretta Sfințescu)によって開発されたルーマニア語用の速記文字、1882年にヘレン・M・ペルナン(Helen M. Pernin)が考案した発音記号のユニバーサルフォノグラフィー(Universal Phonography)及びペルナン実用記者速記(Pernin's Practical Reporter)、翌年1883年にジョン・マシュー・スローン(John Mathew Sloan)によって英語用に開発されたスローン・デュプロワイエ現代速記(Sloan-Duployan Modern Shorthand)、スローンのものを元にして1918年にデニス・R・ペロー(Denis R. Perrault)が開発した英語用速記など[1]、基本的なデュプロワイエ速記のシステムを共有する速記用の文字も含まれている。
デュプロワイエ式速記は音素文字のうち、子音字と母音字にそれぞれ独立した文字が割り当てられているアルファベットに分類される。書字方向はラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。子音字は直線または大きな円弧(楕円弧)で、母音字は小さな円或いは円弧で書かれる。
ただし、通常の左横書き文字とは異なり、常に後の文字が前の文字の書き終わりの部分から書き始める位置になるようグリフの垂直方向位置を制御する必要があるため、True Typeフォントでの実装においてはアラビア文字のナスタアリーク体などに用いられているGPOS機能のCursive Attachment Positioning[2]を用い、WEB上で利用する場合cssのfont-feature-settings: "curs";を用いて筆記体モードで描画することを明示する必要がある。
同じ形状の文字であっても、書かれる方向によって異なる二つの文字になる場合が存在するため、Unicodeではこれらを別の文字として符号位置が分けられており、文字を単独で表示する場合やUnicodeの例示字形などでは視覚的な補助のため小さな矢印が書かれていることがあるが、文字を接続する場合は補助的な矢印は書かれずに正しい方向で接続されることが好ましい。特に指定が無い場合は原則として左から右へ、上から下へと進む方向で書かれる。
子音字など大部分の文字は直前の文字によらず筆記方向や形状が変化しない不変文字(invariant letter)に分類される。一方、一部の母音字は半円や円弧状の形状をしているため、母音字の次の文字が母音字や母音の前の文字を横切ることなく接続できるように直前の文字の末尾の線との角度関係によってグリフが回転する。このように直前の文字との角度関係によってグリフが回転するものをを有向文字(orienting character)と呼ぶ。有向文字はその回転の方向の傾向によって大きく2種類に分けられ、直前の線が右向きの時に次の文字が上に進む方向に、直前の線が下向きの時に次の文字が右に進む方向にグリフが回転するもの(例:i(𛱆), u(𛱑))を一次方向(primary orientating)、その逆で直前の線が右向きの時に次の文字が下に進む方向に、直前の線が下向きの時に次の文字が左に進む方向にグリフが回転するもの(例:e(𛱇), eu(𛱒))を二次方向(secondary orientating)と呼ぶ。有向文字は直前に結合する文字がなく、直後に結合する文字がある場合は直後の文字に合わせてグリフが回転し、一次方向の文字は次の文字が右・上に進むように、二次方向の文字では次の文字が左・下に進むように文字が回転する[1]。
例えば、一次方向文字のi (𛱆)は直前が下向き垂直線のp (𛰂)であれば次の文字が右に進むように"𛰂𛱆"(ᒐのような形状)となり、直前が右向き水平線のt (𛰃)であれば次の文字が上に進むように"𛰃𛱆"(ᓗのような形状)となる。一方、二次方向文字のe (𛱇)は直前が下向き垂直線のp (𛰂)であれば次の文字が左に進むように"𛰂𛱇"(ᒍのような形状)となり、直前が右向き水平線のt (𛰃)であれば次の文字が下に進むように"𛰃𛱇"(ᓓのような形状)となる。
Unicode公式のコードチャートにおける代表グリフでは、有向文字は単独で書かれる際の形状で表示されている。i, e以外の有向文字はZWJ(U+200D; ゼロ幅接合子)とZWNJ (U+200C; ゼロ幅非接合子)で囲むことで不変文字として扱うことも可能である。i, eについては不変文字としてふるまう文字が個別に符号化されている[1]。
したがって、例えば「デュプロワイエ速記」を表すフランス語"Sténographie Duployé"は𛰜𛰃𛱇𛰚𛱄𛰊𛰋𛱁𛰄𛱆 𛰈𛱒𛰂𛰆𛱄𛱆𛱇(stenografi deuploie)と書かれるが、適切なレンダリング環境があれば以下の画像のように表示される。
終止符には通常、補助句読点ブロックに含まれるU+2E3C ⸼ STENOGRAPHIC FULL STOPを用いる[1]が、チヌーク混成語においては本ブロックに含まれるU+1BC9F 𛲟 DUPLOYAN PUNCTUATION CHINOOK FULL STOPが用いられる。
Unicodeのバージョン7.0において初めて追加された。
収録文字
| コード | 文字 | 文字名(英語) | 用例・説明 |
|---|---|---|---|
| 非接続子音字 | |||
| U+1BC00 | 𛰀 | DUPLOYAN LETTER H | チヌーク混成語、ユニバーサルフォノグラフィー、スローン現代速記、ペロー式英語速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC01 | 𛰁 | DUPLOYAN LETTER X | シュスワプ語などのセイリッシュ諸語[3]で用いられる。 |
| 線形子音字 | |||
| U+1BC02 | 𛰂 | DUPLOYAN LETTER P | pの翻字に用いられる。 |
| U+1BC03 | 𛰃 | DUPLOYAN LETTER T | tの翻字に用いられる。 |
| U+1BC04 | 𛰄 | DUPLOYAN LETTER F | fの翻字に用いられる。 |
| U+1BC05 | 𛰅 | DUPLOYAN LETTER K | kの翻字に用いられる。 右上から左下へと書かれる[3]。 |
| U+1BC06 | 𛰆 | DUPLOYAN LETTER L | lの翻字に用いられる。 左下から右上へと書かれる[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーでは"r"を表す[3]。 |
| U+1BC07 | 𛰇 | DUPLOYAN LETTER B | bの翻字に用いられる。 |
| U+1BC08 | 𛰈 | DUPLOYAN LETTER D | dの翻字に用いられる。 |
| U+1BC09 | 𛰉 | DUPLOYAN LETTER V | vの翻字に用いられる。 |
| U+1BC0A | 𛰊 | DUPLOYAN LETTER G | gの翻字に用いられる。 右上から左下へと書かれる[3]。 |
| U+1BC0B | 𛰋 | DUPLOYAN LETTER R | rの翻字に用いられる。 左下から右上へと書かれる[3]。 フランス語では数字の1,000,000,000の位を表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーでは"l"や、直前の単語を繰り返すことを表す[3]。 |
| U+1BC0C | 𛰌 | DUPLOYAN LETTER P N | スローン現代速記でB Bを表す[3]。 |
| U+1BC0D | 𛰍 | DUPLOYAN LETTER D S | スローン現代速記でD Dを表す[3]。 |
| U+1BC0E | 𛰎 | DUPLOYAN LETTER F N | スローン現代速記でV Vを表す[3]。 |
| U+1BC0F | 𛰏 | DUPLOYAN LETTER K M | スローン現代速記でG Gを表す[3]。 右上から左下へと書かれる[3]。 |
| U+1BC10 | 𛰐 | DUPLOYAN LETTER R S | スローン現代速記でR Rを表す[3]。 左下から右上へと書かれる[3]。 |
| U+1BC11 | 𛰑 | DUPLOYAN LETTER TH | チヌーク混成語、スローン現代速記、ユニバーサルフォノグラフィー、ペロー式英語速記[3]でth [θ]を表す。 |
| U+1BC12 | 𛰒 | DUPLOYAN LETTER SLOAN DH | スローン現代速記[3]でdh [ð]を表す。 |
| U+1BC13 | 𛰓 | DUPLOYAN LETTER DH | チヌーク混成語[3]でdh [ð]を表す。 |
| U+1BC14 | 𛰔 | DUPLOYAN LETTER KK | チヌーク混成語で用いられる[3]。 右上から左下へと書かれる[3]。 |
| U+1BC15 | 𛰕 | DUPLOYAN LETTER SLOAN J | スローン現代速記でj [d͡ʒ]を表す[3]。 右上から左下へと書かれる[3]。 |
| U+1BC16 | 𛰖 | DUPLOYAN LETTER HL | チヌーク混成語で用いられる[3]。 左下から右上へと書かれる[3]。 |
| U+1BC17 | 𛰗 | DUPLOYAN LETTER LH | チヌーク混成語[3]で[ɬ]を表す。 左下から右上へと書かれる[3]。 |
| U+1BC18 | 𛰘 | DUPLOYAN LETTER RH | チヌーク混成語で用いられる[3]。 左下から右上へと書かれる[3]。 |
| 弧形の子音字 | |||
| U+1BC19 | 𛰙 | DUPLOYAN LETTER M | mの翻字に用いられる。 |
| U+1BC1A | 𛰚 | DUPLOYAN LETTER N | nの翻字に用いられる。 |
| U+1BC1B | 𛰛 | DUPLOYAN LETTER J | jの翻字に用いられる。 |
| U+1BC1C | 𛰜 | DUPLOYAN LETTER S | sの翻字に用いられる。 |
| U+1BC1D | 𛰝 | DUPLOYAN LETTER M N | ルーマニア語の"mult mai(より多くの)"記号(𛰙𛲞)ではなく、ルーマニア語のmai mult記号[3]。 |
| U+1BC1E | 𛰞 | DUPLOYAN LETTER N M | ルーマニア語の"nu nu(~なくもない)"記号(𛰚𛲞)ではない[3]。 |
| U+1BC1F | 𛰟 | DUPLOYAN LETTER J M | ルーマニア語の"ceea ce(関係代名詞)"記号(𛰛𛲞)ではない[3]。 |
| U+1BC20 | 𛰠 | DUPLOYAN LETTER S J | ルーマニア語の"să se"記号(𛰜𛲞)ではない[3]。 |
| U+1BC21 | 𛰡 | DUPLOYAN LETTER M WITH DOT | ルーマニア語の単語"mijloc(中くらいの)"を表す略語記号[3]。 |
| U+1BC22 | 𛰢 | DUPLOYAN LETTER N WITH DOT | チヌーク混成語でng [ŋ]を表す[3]。 ルーマニア語の単語"nici(~も~ない; 英語のnetherに相当)"を表す略語記号[3]。 |
| U+1BC23 | 𛰣 | DUPLOYAN LETTER J WITH DOT | チヌーク混成語でch [t͡ʃ]或いはj [d͡ʒ]を表す[3]。 ルーマニア語でce [t͡ʃe] (何), ci [t͡ʃi](しかし)を表す[3]。 |
| U+1BC24 | 𛰤 | DUPLOYAN LETTER J WITH DOTS INSIDE AND ABOVE | 単独で使用される[3]。 ルーマニア語で"ici și colo(あちこちで)"を表す[3]。 |
| U+1BC25 | 𛰥 | DUPLOYAN LETTER S WITH DOT | チヌーク混成語でts [t͡s]或いはz [d͡z]を表す[3]。 |
| U+1BC26 | 𛰦 | DUPLOYAN LETTER S WITH DOT BELOW | ルーマニア語でș [ʃ]を表す[3]。 |
| U+1BC27 | 𛰧 | DUPLOYAN LETTER M S | スローン現代速記でm mを表す[3]。 |
| U+1BC28 | 𛰨 | DUPLOYAN LETTER N S | ユニバーサルフォノグラフィー、スローン現代速記、ペロー式英語速記でng [ŋ]を表す[3]。 |
| U+1BC29 | 𛰩 | DUPLOYAN LETTER J S | ルーマニア語でge, giを表す[3]。 |
| U+1BC2A | 𛰪 | DUPLOYAN LETTER S S | フランス語、スローン現代速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC2B | 𛰫 | DUPLOYAN LETTER M N S | |
| U+1BC2C | 𛰬 | DUPLOYAN LETTER N M S | |
| U+1BC2D | 𛰭 | DUPLOYAN LETTER J M S | |
| U+1BC2E | 𛰮 | DUPLOYAN LETTER S J S | |
| U+1BC2F | 𛰯 | DUPLOYAN LETTER J S WITH DOT | スローン現代速記で硬音のchを表す[3]。 |
| U+1BC30 | 𛰰 | DUPLOYAN LETTER J N | |
| U+1BC31 | 𛰱 | DUPLOYAN LETTER J N S | |
| 下向きに書かれる四半円弧形の子音字 | |||
| U+1BC32 | 𛰲 | DUPLOYAN LETTER S T | ユニバーサルフォノグラフィー、ペロー式英語速記で用いられる[3]。 スローン現代速記で子音列sm [sm]を表す[3]。 |
| U+1BC33 | 𛰳 | DUPLOYAN LETTER S T R | ユニバーサルフォノグラフィー、ペロー式英語速記で用いられる[3]。 スローン現代速記で子音列sn [sn]を表す[3]。 |
| U+1BC34 | 𛰴 | DUPLOYAN LETTER S P | ユニバーサルフォノグラフィー、ペロー式英語速記で用いられる[3]。 スローン現代速記で子音列kw [kʷ]を表す[3]。 |
| U+1BC35 | 𛰵 | DUPLOYAN LETTER S P R | ユニバーサルフォノグラフィー、ペロー式英語速記で用いられる[3]。 スローン現代速記で子音列skw [skʷ]を表す[3]。 |
| U+1BC36 | 𛰶 | DUPLOYAN LETTER T S | ペロー式英語速記で用いられる[3]。 スローン現代速記でstdを表す[3]。 |
| U+1BC37 | 𛰷 | DUPLOYAN LETTER T R S | ペロー式英語速記で用いられる[3]。 スローン現代速記でsstを表す[3]。 |
| U+1BC38 | 𛰸 | DUPLOYAN LETTER W | スローン現代速記、ペロー式英語速記、ユニバーサルフォノグラフィー[3]でw [w]を表す。 kとgの後に現れて、フックまたは波のような形をとる[3]。 |
| U+1BC39 | 𛰹 | DUPLOYAN LETTER WH | |
| U+1BC3A | 𛰺 | DUPLOYAN LETTER W R | ペロー式英語速記で用いられる[3]。 スローン現代速記で子音列sw [sʷ]を表す[3]。 |
| 上向きに書かれる四半円弧形の子音字 | |||
| U+1BC3B | 𛰻 | DUPLOYAN LETTER S N | ペロー式英語速記で用いられる[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーでkrsを表す[3]。 スローン現代速記でspを表す[3]。 |
| U+1BC3C | 𛰼 | DUPLOYAN LETTER S M | ペロー式英語速記で用いられる[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーでgrsを表す[3]。 スローン現代速記でslを表す[3]。 |
| U+1BC3D | 𛰽 | DUPLOYAN LETTER K R S | ペロー式英語速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC3E | 𛰾 | DUPLOYAN LETTER G R S | ペロー式英語速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC3F | 𛰿 | DUPLOYAN LETTER S K | ペロー式英語速記、ユニバーサルフォノグラフィーで用いられる[3]。 スローン現代速記でtsを表す[3]。 |
| U+1BC40 | 𛱀 | DUPLOYAN LETTER S K R | ペロー式英語速記、ユニバーサルフォノグラフィーで用いられる[3]。 スローン現代速記でdsを表す[3]。 |
| 円形の母音字 | |||
| U+1BC41 | 𛱁 | DUPLOYAN LETTER A | aの翻字に用いられる。 時計回りで書かれる小さな円。 |
| U+1BC42 | 𛱂 | DUPLOYAN LETTER SLOAN OW | スローン現代速記でow [aʊ]を表す。 反時計回りで書かれる小さな円[3]。 |
| U+1BC43 | 𛱃 | DUPLOYAN LETTER OA | ユニバーサルフォノグラフィー、ペロー式英語速記でaw[3] [ɑː]を表す。 |
| U+1BC44 | 𛱄 | DUPLOYAN LETTER O | oの翻字に用いられる。 |
| U+1BC45 | 𛱅 | DUPLOYAN LETTER AOU | |
| 半円形の母音字 | |||
| U+1BC46 | 𛱆 | DUPLOYAN LETTER I | iの翻字に用いられる。 ペロー式英語速記で長いa [eɪ]、(アクセント位置の)短いe [e]を表す[3]。 一次方向の有向文字[3]。 |
| U+1BC47 | 𛱇 | DUPLOYAN LETTER E | eの翻字に用いられる。 スローン現代速記で長いa [eɪ]を表す[3]。 ペロー式英語速記で短いi [ɪ]、(アクセント位置の)長いe [iː]を表す[3]。 二次方向の有向文字[3]。 |
| U+1BC48 | 𛱈 | DUPLOYAN LETTER IE | 不変文字の母音字として、また母音のみからなる単語の略語を示すために使用される[3]。 デュプロワイエ速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC49 | 𛱉 | DUPLOYAN LETTER SHORT I | 不変文字の母音字として、また母音のみからなる単語の略語を示すために使用される[3]。 ユニバーサルフォノグラフィー、デュプロワイエ速記で用いられる[3]。 統合デュプロワイエ速記(Consolidated Duployan)ではr t rを表す[3]。 |
| U+1BC4A | 𛱊 | DUPLOYAN LETTER UI | 不変文字の母音字として、また母音のみからなる単語の略語を示すために使用される[3]。 デュプロワイエ速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC4B | 𛱋 | DUPLOYAN LETTER EE | 不変文字の母音字として、また母音のみからなる単語の略語を示すために使用される[3]。 ユニバーサルフォノグラフィー、デュプロワイエ速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC4C | 𛱌 | DUPLOYAN LETTER SLOAN EH | スローン現代速記でehを表す。 |
| U+1BC4D | 𛱍 | DUPLOYAN LETTER ROMANIAN I | ルーマニア語でi [i]を表す。 二次方向の有向文字で、カーブの外側の点は相対的な位置を維持する[3]。 |
| U+1BC4E | 𛱎 | DUPLOYAN LETTER SLOAN EE | スローン現代速記でee [iː]を表す。 |
| 斜線形の母音字 | |||
| U+1BC4F | 𛱏 | DUPLOYAN LETTER LONG I | ユニバーサルフォノグラフィーで用いられる[3]。 k(𛰅)型子音に隣接する場合、f(𛰄)のような角度になる[3]。 |
| U+1BC50 | 𛱐 | DUPLOYAN LETTER YE | |
| 四半円弧形の母音字 | |||
| U+1BC51 | 𛱑 | DUPLOYAN LETTER U | uの翻字に用いられる。 ルーマニア語ではen [en]を表す[3]。 一次方向の有向文字[3]。 |
| U+1BC52 | 𛱒 | DUPLOYAN LETTER EU | フランス語でeu [ø]の翻字に用いられる。 ルーマニア語ではan [an]を表す[3]。 二次方向の有向文字[3]。 フランス語では前後の線のに応じて点が付いた状態になることもある[3]。 |
| U+1BC53 | 𛱓 | DUPLOYAN LETTER XW | ペロー式英語速記でuh [ə]を表す[3]。 フランス語のeu(𛱒)ではない[3]。 |
| U+1BC54 | 𛱔 | DUPLOYAN LETTER U N | |
| その他の母音字 | |||
| U+1BC55 | 𛱕 | DUPLOYAN LETTER LONG U | 文字は前の子音の入力角度に合わせて回転しない[3](不変文字)。 ユニバーサルフォノグラフィー、ペロー式英語速記で用いられる[3]。 |
| U+1BC56 | 𛱖 | DUPLOYAN LETTER ROMANIAN U | ルーマニア語でu [u]を表す。 |
| U+1BC57 | 𛱗 | DUPLOYAN LETTER UH | スローン現代速記[3]でuh [ə]を表す。 |
| U+1BC58 | 𛱘 | DUPLOYAN LETTER SLOAN U | スローン現代速記でu [ɜ]を表す。 |
| U+1BC59 | 𛱙 | DUPLOYAN LETTER OOH | スローン現代速記でoohを表す。 |
| 点付き円形の母音字 | |||
| U+1BC5A | 𛱚 | DUPLOYAN LETTER OW | ルーマニア語のu (𛱖)に使うべきではない[3]。 |
| U+1BC5B | 𛱛 | DUPLOYAN LETTER OU | チヌーク混成語でoo [uː]を表す[3]。 ペロー式英語速記のowに使うべきではない[3]。 |
| 複合母音字 | |||
| U+1BC5C | 𛱜 | DUPLOYAN LETTER WA | チヌーク混成語[3]でwa [wa]を表す。 ペロー式英語速記ではoy [ɔɪ]を表す[3]。 ルーマニア語のo+a(𛱄𛱁)ではない。 |
| U+1BC5D | 𛱝 | DUPLOYAN LETTER WO | チヌーク混成語[3]でwo [wo]を表す。 |
| U+1BC5E | 𛱞 | DUPLOYAN LETTER WI | チヌーク混成語[3]でwi [wi]を表す。 |
| U+1BC5F | 𛱟 | DUPLOYAN LETTER WEI | セイリッシュ諸語で用いられる[3]。 |
| U+1BC60 | 𛱠 | DUPLOYAN LETTER WOW | セイリッシュ諸語で用いられる[3]。 |
| 基本的な鼻母音字 | |||
| U+1BC61 | 𛱡 | DUPLOYAN LETTER NASAL U | フランス語で鼻母音のu [œ̃]を表す。 ユニバーサルフォノグラフィーで"in"を表す[3]。 統合デュプロワイエ速記で接辞のint-r-を表す[3]。 二次方向の有向文字、或いは不変文字として常に下に進む向きで書かれる[3]。 |
| U+1BC62 | 𛱢 | DUPLOYAN LETTER NASAL O | フランス語で鼻母音のo [ɔ̃]を表す。 曖昧な二次方向で記される鼻母音の転写のための中立的な鼻母音字[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーでom, imを表す[3]。 ペロー式英語速記で(アクセント位置の)an, en, in, unを表す[3]。 統合デュプロワイエ速記で接辞のint-r-を表す[3]。 二次方向の有向文字、或いは不変文字として常に上に進む向きで書かれる[3]。 |
| U+1BC63 | 𛱣 | DUPLOYAN LETTER NASAL I | フランス語で鼻母音のi [ɛ̃]を表す。 ユニバーサルフォノグラフィーでimを表す[3]。 統合デュプロワイエ速記で接辞のint-r-を表す[3]。 一次方向の有向文字、或いは不変文字として常に下に進む向きで書かれる[3]。 |
| U+1BC64 | 𛱤 | DUPLOYAN LETTER NASAL A | フランス語で鼻母音のa [ɑ̃]を表す。 曖昧な一次方向で記される鼻母音の転写のための中立的な鼻母音字[3]。 ペロー式英語速記で音節主音のn [n̩], (アクセント位置の)an, en, in, unを表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーでonを表す[3]。 ルーマニア語でîn [ɨn](~の中で)や、乗法の接頭辞(multiplicative number prefix)を表す[3]。 一次方向の有向文字、或いは不変文字として常に上に進む向きで書かれる[3]。 |
| 追加の鼻母音字 | |||
| U+1BC65 | 𛱥 | DUPLOYAN LETTER PERNIN AN | ユニバーサルフォノグラフィーでanを表す。 下向きに進むように書かれる[3]。 |
| U+1BC66 | 𛱦 | DUPLOYAN LETTER PERNIN AM | ユニバーサルフォノグラフィーでamを表す。 下向きに進むように書かれる[3]。 |
| U+1BC67 | 𛱧 | DUPLOYAN LETTER SLOAN EN | スローン現代速記でenを表す。 |
| U+1BC68 | 𛱨 | DUPLOYAN LETTER SLOAN AN | スローン現代速記でanを表す。 |
| U+1BC69 | 𛱩 | DUPLOYAN LETTER SLOAN ON | スローン現代速記でonを表す。 |
| U+1BC6A | 𛱪 | DUPLOYAN LETTER VOCALIC M | 一次方向(primary orientating)で書かれる[3]。 ペロー式英語速記で(アクセント位置の)am, em, im, umを表す[3]。 |
| 接続接辞 | |||
| U+1BC70 | 𛱰 | DUPLOYAN AFFIX LEFT HORIZONTAL SECANT | ペルナン記者速記(Pernin Reporters’)で接頭辞extra-を表す[3]。 |
| U+1BC71 | 𛱱 | DUPLOYAN AFFIX MID HORIZONTAL SECANT | ペルナン記者速記で接頭辞inter-を表す[3]。 |
| U+1BC72 | 𛱲 | DUPLOYAN AFFIX RIGHT HORIZONTAL SECANT | ペルナン記者速記で接頭辞contra-を表す[3]。 |
| U+1BC73 | 𛱳 | DUPLOYAN AFFIX LOW VERTICAL SECANT | ペルナン記者速記で接頭辞sub-を表す[3]。 |
| U+1BC74 | 𛱴 | DUPLOYAN AFFIX MID VERTICAL SECANT | ペルナン記者速記で接頭辞trans-を表す[3]。 |
| U+1BC75 | 𛱵 | DUPLOYAN AFFIX HIGH VERTICAL SECANT | ペルナン記者速記で接頭辞super-を表す[3]。 |
| U+1BC76 | 𛱶 | DUPLOYAN AFFIX ATTACHED SECANT | フランス語の接尾辞 -anseを表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞pre-を表す[3]。 スローン現代速記で接頭辞ax- 或いは接尾辞-extを表す[3]。 隣接する文字と通常は垂直に交差するが、 接頭辞として用いる場合、後続のグリフと相対的に反対の位置を取る[3]。 デフォルトの中立割線接辞[3]。 |
| U+1BC77 | 𛱷 | DUPLOYAN AFFIX ATTACHED LEFT-TO-RIGHT SECANT | ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞per-を表す[3]。 隣接する文字と通常は垂直に交差するが、 接頭辞として用いる場合、後続のグリフと相対的に反対の位置を取る[3]。 |
| U+1BC78 | 𛱸 | DUPLOYAN AFFIX ATTACHED TANGENT | フランス語の接尾辞-tanを表す[3]。 ルーマニア語のstr-/-strを表す[3]。 接頭辞として用いる場合、後続のグリフと相対的に反対の位置を取る[3]。 |
| U+1BC79 | 𛱹 | DUPLOYAN AFFIX ATTACHED TAIL | フランス語の接尾辞-sionnaireを表す[3]。 方向文字(orientating character; 直前の線の向きに合わせて回転する文字)である[3]。 |
| U+1BC7A | 𛱺 | DUPLOYAN AFFIX ATTACHED E HOOK | フランス語の接尾辞-teを表す[3]。 グリフは逆行し、前の文字に応じて上または下に開いた形となる[3]。 |
| U+1BC7B | 𛱻 | DUPLOYAN AFFIX ATTACHED I HOOK | フランス語の接尾辞-touを表す[3]。 スローン現代速記で接頭辞irre- 或いは接尾辞-aryを表す。 グリフは逆行し、前の文字に応じて左または右に開いた形となる[3]。 |
| U+1BC7C | 𛱼 | DUPLOYAN AFFIX ATTACHED TANGENT HOOK | ルーマニア語の接頭辞ist- 或いは接尾辞-ismを表す[3]。 統合デュプロワイエ速記で接頭辞t-r-を表す[3]。 前の線に円弧の中央が接するように書かれる接辞[3]。 |
| 高位置の接辞 | |||
| U+1BC80 | 𛲀 | DUPLOYAN AFFIX HIGH ACUTE | フランス語の接尾辞-mentを表す[3]。 ルーマニア語の接尾辞-mantを表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞sub-を表す[3]。 ペルナン記者速記で接頭辞pro-を表す[3]。 |
| U+1BC81 | 𛲁 | DUPLOYAN AFFIX HIGH TIGHT ACUTE | ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞Pro-を表す[3]。 接尾辞として、次の文字の上或いは右に置かれる[3]。 |
| U+1BC82 | 𛲂 | DUPLOYAN AFFIX HIGH GRAVE | フランス語の接尾辞-ienを表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞con-を表す[3]。 |
| U+1BC83 | 𛲃 | DUPLOYAN AFFIX HIGH LONG GRAVE | ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞contra-を表す[3]。 |
| U+1BC84 | 𛲄 | DUPLOYAN AFFIX HIGH DOT | フランス語で数字の1,000の位を表す[3]。 フランス語の接尾辞-eurを表す[3]。 ルーマニア語の接頭辞trans- 或いは接尾辞-luiを表す[3]。 ルーマニア語の数字の100の位にはこの文字ではなく、結合ダイアクリティカルマークのU+0307 ◌̇(ドット符号)や、U+0308 ◌̈(ウムラウト)を用いる[3]。 |
| U+1BC85 | 𛲅 | DUPLOYAN AFFIX HIGH CIRCLE | フランス語で序数を表す[3]。 フランス語の接尾辞-euseを表す[3]。 |
| U+1BC86 | 𛲆 | DUPLOYAN AFFIX HIGH LINE | フランス語の接尾辞-isteを表す[3]。 ルーマニア語の接尾辞-torを表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞dis-を表す[3]。 |
| U+1BC87 | 𛲇 | DUPLOYAN AFFIX HIGH WAVE | フランス語の接尾辞-ificatifを表す[3]。 |
| U+1BC88 | 𛲈 | DUPLOYAN AFFIX HIGH VERTICAL | ZWJ(U+200D; ゼロ幅接合子)を用いて、前後の線と垂直に接する接辞として用いることもできる[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーではZWJを用いて接尾辞-imeを表す[3]。 スローン現代速記で接頭辞tele-を表す[3]。 文字p ( 接頭辞として用いられる場合、下降する方向で書かれる[3]。 |
| 低位置の接辞 | |||
| U+1BC90 | 𛲐 | DUPLOYAN AFFIX LOW ACUTE | フランス語の接尾辞-cionを表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞ex-を表す[3]。 |
| U+1BC91 | 𛲑 | DUPLOYAN AFFIX LOW TIGHT ACUTE | ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞suf-, sug-を表す[3]。 接尾辞として、次の文字の下或いは右に置かれる[3]。 |
| U+1BC92 | 𛲒 | DUPLOYAN AFFIX LOW GRAVE | フランス語の接尾辞-ionを表す[3]。 |
| U+1BC93 | 𛲓 | DUPLOYAN AFFIX LOW LONG GRAVE | ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞extra-を表す[3]。 |
| U+1BC94 | 𛲔 | DUPLOYAN AFFIX LOW DOT | フランス語の接尾辞-iéを表す[3]。 フランス語で反復数(iterative number)を表す[3]。 ルーマニア語の接頭辞inter-を表す[3]。 ルーマニア語の数字の1,000,000の位にはこの文字ではなく、結合ダイアクリティカルマークのU+0323 ◌̣やU+0324 ◌̤を用いる[3]。 |
| U+1BC95 | 𛲕 | DUPLOYAN AFFIX LOW CIRCLE | フランス語の接尾辞-ièreを表す[3]。 フランス語で百分率(%)を表す[3]。 |
| U+1BC96 | 𛲖 | DUPLOYAN AFFIX LOW LINE | フランス語の接尾辞-ismeを表す[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーで接頭辞mis-を表す[3]。 |
| U+1BC97 | 𛲗 | DUPLOYAN AFFIX LOW WAVE | フランス語の接尾辞-ificationを表す[3]。 |
| U+1BC98 | 𛲘 | DUPLOYAN AFFIX LOW VERTICAL | ZWJを用いて、前後の線と垂直に接する接辞として用いることもできる[3]。 ユニバーサルフォノグラフィーではZWJを用いて接尾辞-ineを表す[3]。 文字p ( 接頭辞として用いられる場合、上昇する方向で書かれる[3]。 |
| U+1BC99 | 𛲙 | DUPLOYAN AFFIX LOW ARROW | ルーマニア語の接頭辞sub-を表す[3]。 |
| その他の記号 | |||
| U+1BC9C | 𛲜 | DUPLOYAN SIGN O WITH CROSS | チヌーク混成語でLikalisti記号として用いる[3]。聖餐を表す記号。 |
| スローンR-形選択子 | |||
| U+1BC9D | 𛲝 | DUPLOYAN THICK LETTER SELECTOR | rで始まる文字を表すため、前のデュプロワイエ速記文字を太字で表示することを表す不可視の制御文字[3]。 |
| 速記二重記号 | |||
| U+1BC9E | 𛲞 | DUPLOYAN DOUBLE MARK | 直前の文字を繰り返すことを表す。 ルーマニア語、スローン現代速記で用いられる[3]。 ルーマニア語の単語記号"mai mult(より多くの)"、"nu nu(~なくもない; 二重否定)"、"ceea ce(関係代名詞)"、"să se"にはそれぞれm(𛰙)、n(𛰚)、j(𛰛)、s(𛰜)と一緒に使用する必要がある[3]。 |
| チヌーク混成語の約物 | |||
| U+1BC9F | 𛲟 | DUPLOYAN PUNCTUATION CHINOOK FULL STOP | チヌーク混成語における終止符。 |
小分類
このブロックの小分類は「非接続子音字」(Non-joining consonants)、「線形子音字」(Line consonants)、「弧形の子音字」(Arc consonants)、「下向きに書かれる四半円弧形の子音字」(Quarter-arc consonants written downwards)、「上向きに書かれる四半円弧形の子音字」(Quarter-arc consonants written upwards)、「円形の母音字」(Circle vowels)、「半円形の母音字」(Semi-circle vowels)、「斜線形の母音字」(Diagonal-line vowels)、「四半円弧形の母音字」(Quarter-circle vowels)、「その他の母音字」(Other vowels)、「点付き円形の母音字」(Dotted-circle vowels)、「複合母音字」(Compound vowels)、「基本的な鼻母音字」(Basic nasal vowels)、「追加の鼻母音字」(Additional nasal vowels)、「接続接辞」(Attached affixes)、「高位置の接辞」(High affixes)、「低位置の接辞」(Low affixes)、「その他の記号」(Miscellaneous sign)、「スローンR-形選択子」(Sloan R-form selector)、「速記二重記号」(Shorthand double mark)、「チヌーク混成語の約物」(Chinook punctuation)の21個となっている[3]。
非接続子音字(Non-joining consonants)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、他の文字と接続せず、前の文字の書き終わりの位置から少し離して書かれる子音字が収録されている。
線形子音字(Line consonants)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、線分の形状をした子音字が収録されている。
Unicode公式の表において一部の線分や弧形の文字のグリフに表示される小さな矢印は文字の書かれる方向を示しており、視覚的にはレンダリングされない[3]。
なお、同じ向きの子音字が連続する場合、デュプロワイエ速記では線の長さで文字が弁別されるため混同が生じないよう、後に続く文字をごくわずか下或いは右にずらして書かれる(ゆりつぎ[4])(例:𛰃𛰃"tt", 𛰂𛰂"pp", 𛰄𛰉"fv", 𛰋𛰆"rl")。文字の交差点に短いクロスティックを付ける場合や、左右の文字の角度を変える場合もある。プレーンテキストでは、ゆりつぎが文字シーケンスの非合字形式とみなされ、中立的なデフォルトのレンダリングとなっている。実装では、クロスティックやその他のインジケータをデフォルトのレンダリングとして指定できる[1]。
弧形の子音字(Arc consonants)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、円弧や楕円弧の形状をした子音字が収録されている。
下向きに書かれる四半円弧形の子音字(Quarter-arc consonants written downwards)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、下方向に書かれる、円を4分の1にした円弧形の子音字が収録されている。
上向きに書かれる四半円弧形の子音字(Quarter-arc consonants written upwards)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、上方向に書かれる、円を4分の1にした円弧形の子音字が収録されている。
円形の母音字(Circle vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、円の形状をした母音字が収録されている。
前後の線の角度に合わせて、交差部分が回転するようにグリフが変化する。ループの置かれる位置は以下の順序の規則に従う。
- 前後の線が異なる向きであれば、優角(180°より大きくなる角)側に配置される。(例:𛰄𛱁𛰃"fat", 𛰙𛱁𛰛"maj")
- 前後の文字が円弧状ならその円弧の内側になるように配置される。(例:𛰙𛱁𛰃"mat", 𛰛𛱁"ja", 𛱁𛰜"as", 𛰙𛱁𛰚"man")
- 前後の文字が直線状かつ下に向かう線であれば線の左側に配置される。(例:𛱁𛰂𛱁𛰂𛱁"apapa")
- 直後の文字が右に向かう直線で、かつ直前に接続する文字があれば線の上側に配置される。(例:𛰃𛱁𛰃𛱁"tata")
- 直後の文字が右に向かう直線で、かつ直前に接続する文字がなければ線の下側に配置される。(例:𛱁𛰃"at")
また、円状の母音字が連続した場合はデフォルトで合字を形成する(例:𛱁𛱁"aa")。合字が使用できない場合、或いは介在するZWJ + ZWNJ + ZWJ (U+200D + U+200C + U+200D) によって上書きされる場合、直前の別の接続文字が無い連続する円状の母音は、共有側の垂直接線で接続される(例:𛱁𛱁"aa")[1]。
ただし、スローン現代速記で用いられるU+1BC42 𛱂 DUPLOYAN LETTER SLOAN OWや、ユニバーサルフォノグラフィー及びスローン現代速記で用いられる円状の母音字の合字は、上記の規則とは全て逆の向きにループが配置される逆円状の母音字(Reverse Circle Vowels)として扱われる(例:𛰄𛱂𛰃"fowt", 𛰛𛱂"jow", 𛱂𛰂𛱂𛰂𛱂"owpowpow", 𛱂𛰃𛱂𛰃𛱂"owtowtow")[1]。
また、二重母音などで円状の母音の前後に円弧状の母音字が連続して母音クラスタを形成する場合、以下の規則に従う[1]。
- 直前に文字がない場合、円弧状母音字の円弧の外側に配置され、水平方向の中央線に沿って左から右に向かう方向に配置される。一次方向文字は上に凸で時計回り、二次方向文字は下に凸で反時計回りに書かれる。(例:𛱁𛱆"ai", 𛱁𛱇"ae". 𛱄𛱆"oi")
- 前後に文字がある場合、母音字シーケンス全体は円弧状母音字の方向に従う有向文字としてふるまい、円状の母音字は直後の円弧状母音字の円弧の外側に配置される。(例:𛱁𛱆𛰃"ait", 𛱁𛱇𛰃"aet", 𛱆𛱁𛰃"iat", 𛰂𛱁𛱆"pai", 𛰂𛱁𛱆𛰃"pait", 𛰂𛱁𛱆𛰙"paim")
母音クラスタ内に有向文字が複数ある場合は以下の規則に従う[1]。
- 母音クラスタの直前に接続文字がある場合はシーケンスの最初の文字に従う。
- 母音クラスタの直前に接続文字がない場合はシーケンスの最後の文字に従う。
半円形の母音字(Semi-circle vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、半円の形状をした母音字が収録されている。
有向文字については、それぞれの方向特性(一次方向或いは二次方向)によって、前後の文字に合わせてグリフが回転する。
直前に文字がない場合、円弧状母音字の円弧の外側に配置され、水平方向の中央線に沿って左から右に向かう方向に配置される。一次方向文字は上に凸で時計回り、二次方向文字は下に凸で反時計回りに書かれる[1]。(例:𛱇𛱆"ei" ∽のような形状,𛱆𛱇"ie" ∼のような形状)
斜線形の母音字(Diagonal-line vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、斜め方向の線分の形状をした母音字が収録されている。
四半円弧形の母音字(Quarter-circle vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、円を4分の1にした円弧形の母音字が収録されている。
その他の母音字(Other vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、例外的な形状をした母音字が収録されている。
点付き円形の母音字(Dotted-circle vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、円と点で構成された母音字が収録されている。
複合母音字(Compound vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、半母音のw-を含む、より大きな円で囲まれた母音字が収録されている。
基本的な鼻母音字(Basic nasal vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、鼻母音を表す母音字が収録されている。
これらの鼻母音文字は、方向付け母音として、または不変母音として、ダイアクリティカルマークのように位置付けられる[3]。
前後に接続する文字が存在する場合、隣接する文字の優角(180°より大きな角、すなわち外)側に配置されたダイアクリティカルマークとしてレンダリングされる。つまり、2つの文字に隣接する円状の母音の位置と同じ位置に、他の線とは接続せず離されて置かれる[1]。
ZWJを用いることで鼻母音字を他の線と接続する通常の文字のように扱うことができ、ZWJが次の文字と鼻母音字の間(前の文字+ZWJ+鼻母音字+後の文字)にあれば前の文字を参照した有向文字として、前の文字と鼻母音字の間(前の文字+鼻母音字+ZWJ+後の文字)にあれば次の文字を参照した有向文字としてふるまう。直前に文字がなく、ZWJが鼻母音字と次の文字の間にある場合(鼻母音字+ZWJ+後の文字)は次の文字を参照した有向文字として機能し、前後両方にZWJがある場合(前の文字+ZWJ+鼻母音字+ZWJ+後の文字)は前後に接続する不変文字として機能する。ZWJによる接続を途中で解除する場合はZWNJが用いられる[1]。
追加の鼻母音字(Additional nasal vowels)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、鼻母音を表す追加の母音字が収録されている。
接続接辞(Attached affixes)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、接辞を表すために別の線に重ねて書かれる記号が収録されている。
Unicode公式の表におけるグリフ内の点線は、付加されている基本グリフ上の位置と相対的な方向を示しており、視覚的にはレンダリングされない[3]。
高位置の接辞(High affixes)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、接辞を表すために別の線の上方に書かれる記号が収録されている。
低位置の接辞(Low affixes)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、接辞を表すために別の線の下方に書かれる記号が収録されている。
その他の記号(Miscellaneous sign)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、チヌーク混成語において聖餐を表すための記号1つのみが収録されている。
スローンR-形選択子(Sloan R-form selector)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、スローン現代速記においてrで始まる文字を表すため、前のデュプロワイエ速記文字を太字で表示することを表す不可視の制御文字1文字のみが収録されている[1]。コードチャートに示されているグリフは任意であり、視覚的にはレンダリングされない[3]。(例:𛰄𛲝𛱁"fra")
速記二重記号(Shorthand double mark)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、直前の文字を繰り返すことを表す記号が収録されている。
Unicode公式の表におけるグリフ内の点線は、この記号が付加された基字のグリフ上の位置との相対的な方向を示しており、視覚的にはレンダリングされない[3]。
チヌーク混成語の約物(Chinook punctuation)
この小分類にはデュプロワイエ式速記のうち、チヌーク混成語における終止符1文字のみが収録されている。
合字
デュプロワイエ速記ではフォント開発者が任意に設定可能な任意の合字と、文字体系の仕様上必ず実装しなければならない必須の合字が含まれている。
任意の合字
全ての任意の文脈/合字形式は、ZWJ (U+200D) を使用してプレーンテキストで要求できる[1]。
ユニバーサルフォノグラフィーでは繰り返される子音は文脈形式を使用し、2番目の子音が前の文字のストロークの終わりの小さなしみ (筆圧の増加によって生じる) として書かれる。これは同一子音と類似子音の両方に適用され、最初の子音は完全な形式で表される[1]。(例:𛰃𛰃"tt")
また、ユニバーサルフォノグラフィーは別の円母音が続く場合を除き、r (デュプロワイエ速記におけるl、U+1BC06) の前にある円母音の合字形式も規定しており、同じサイズの逆円状の母音字として書かれることがある[1]。(例:𛱁𛰆"ar", 𛱄𛰆"or")
同様に、スローン現代速記では、r(U+1BC0B)に続く円母音は逆円状の母音字として表される[1]。(例:𛰋𛱁"ra", 𛰋𛱄"ro")
必須の合字
k及びg(U+1BC05、U+1BC0A)に続く場合、wはUターンするフックの形をとる。(例:𛰅𛰸"kw", 𛰊𛰸"gw")ペロー式英語速記ではユニバーサルフォノグラフィーのものよりも少し波打ったような形状で書かれる傾向がある。スローン現代速記ではk/g+wに別の文字を規定しており、wはフックの形とはならない。ユニバーサルフォノグラフィーにおけるwは、変化シーケンスw+VS1(U+1BC38+U+FE00)と、デフォルトの合字/文脈形としてフック形を使用することで、プレーンテキストで表現可能である。すべてのデフォルトの合字と同様に、連結されていないk/g+wのシーケンスは、間に制御文字シーケンスZWJ+ZWNJ+ZWJ(U+200D+U+200C+U+200C) をプレーンテキストで指定することで要求できる[1]。
ルーマニア語の正書法では、u(U+1BC56 𛱖)とその複合語に文脈に応じた形が規定されている。コード表に示されているものは非母音文脈用であり、母音文脈ではデュプロワイエ速記におけるow(U+1BC5A 𛱚)と同じ形をとる(例:𛰂𛱖𛰃"put")。位置合字には、o+u(U+1BC44 + U+1BC56)のシーケンスがあり、これは語頭または語末で、細長い楕円形の単純な円状母音の形をとる(例:𛰇𛱄𛱖"bou")。母音文脈においてa/o+u(U+1BC41/U+1BC44+U+1BC56)は、連続する円状母音のデフォルトの接続動作を示し、前の文字の語尾の反対側に配置され、uは再び母音文脈のowの形で現れる(例:𛰇𛱄𛱖𛰈"boud", 𛰇𛱁𛱖"bau", 𛰇𛱁𛱖𛰈"baud")。他の母音の後では、uは尻尾のような形状の縮音形で現れる(例:𛰇𛱆𛱁𛱖"biau")[1]。
ルーマニア語では、視覚的には文字wa(U+1BC5C)と同一の母音シーケンスo+a(U+1BC44 + U+1BC41)の連結形式も規定されている[1]。(例:𛰇𛱄𛱁"boa")
異体字
本ブロックに含まれるいくつかの文字には文脈による自動的な処理が不可能な異体字が存在し、Unicodeではこれを異体字セレクタのVS1(U+FE00)を用いて表現することが可能である。
ユニバーサルフォノグラフィーにおいてはl(U+1BC0B、デュプロワイエ速記におけるr)に続くr(U+1BC06、デュプロワイエ速記におけるl)には「わずかに左に傾いた上向きのアクセント」を、rの後に続くlには「右に傾いた」アクセントを規定している。この上向きのアクセントは、他の子音の後に続く、通常は単語末尾にも見られることがある。これらのアクセントはL/R + VS1(U+FE00)としてエンコードされる[1]。
| U+ | 1BC0B 1BC06 | 1BC06 1BC0B |
| 既定の符号位置 | 𛰋𛰆 | 𛰆𛰋 |
| VS1(U+FE00)添加 | 𛰋𛰆︀ | 𛰆𛰋︀ |
w(U+1BC38)について、スローン現代速記及びペロー式英語速記では、右上から左下に書かれる1/4の円弧であり、12時から9時の方向に書かれる。一方、ユニバーサルフォノグラフィーでは、1/6弧に近く、11時の位置に近いところから始まるが、スローン/ペローの変種とほぼ同じ長さの弧(より大きな直径)として書かれる[1]。
| U+ | 1BC38 |
| 既定の符号位置 | 𛰸 |
| VS1(U+FE00)添加 | 𛰸︀ |
チヌーク混成語では、文字m、n、j、s (U+1BC19 - U+1BC1C) を数字として使用でき、その場合文字は通常よりも小さく書かれる。これらの異体字は、異体シーケンスm/n/j/s+VS1 (U+1BC19/A/B/C + U+FE00) で指定できる[1]。
| U+ | 1BC19 | 1BC1A | 1BC1B | 1BC1C |
| 既定の符号位置 | 𛰙 | 𛰚 | 𛰛 | 𛰜 |
| VS1(U+FE00)添加 | 𛰙︀ | 𛰚︀ | 𛰛︀ | 𛰜︀ |
文字コード
| デュプロワイエ式速記(Duployan)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) |
||||||||||||||||
| 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
| U+1BC0x | 𛰀 | 𛰁 | 𛰂 | 𛰃 | 𛰄 | 𛰅 | 𛰆 | 𛰇 | 𛰈 | 𛰉 | 𛰊 | 𛰋 | 𛰌 | 𛰍 | 𛰎 | 𛰏 |
| U+1BC1x | 𛰐 | 𛰑 | 𛰒 | 𛰓 | 𛰔 | 𛰕 | 𛰖 | 𛰗 | 𛰘 | 𛰙 | 𛰚 | 𛰛 | 𛰜 | 𛰝 | 𛰞 | 𛰟 |
| U+1BC2x | 𛰠 | 𛰡 | 𛰢 | 𛰣 | 𛰤 | 𛰥 | 𛰦 | 𛰧 | 𛰨 | 𛰩 | 𛰪 | 𛰫 | 𛰬 | 𛰭 | 𛰮 | 𛰯 |
| U+1BC3x | 𛰰 | 𛰱 | 𛰲 | 𛰳 | 𛰴 | 𛰵 | 𛰶 | 𛰷 | 𛰸 | 𛰹 | 𛰺 | 𛰻 | 𛰼 | 𛰽 | 𛰾 | 𛰿 |
| U+1BC4x | 𛱀 | 𛱁 | 𛱂 | 𛱃 | 𛱄 | 𛱅 | 𛱆 | 𛱇 | 𛱈 | 𛱉 | 𛱊 | 𛱋 | 𛱌 | 𛱍 | 𛱎 | 𛱏 |
| U+1BC5x | 𛱐 | 𛱑 | 𛱒 | 𛱓 | 𛱔 | 𛱕 | 𛱖 | 𛱗 | 𛱘 | 𛱙 | 𛱚 | 𛱛 | 𛱜 | 𛱝 | 𛱞 | 𛱟 |
| U+1BC6x | 𛱠 | 𛱡 | 𛱢 | 𛱣 | 𛱤 | 𛱥 | 𛱦 | 𛱧 | 𛱨 | 𛱩 | 𛱪 | |||||
| U+1BC7x | 𛱰 | 𛱱 | 𛱲 | 𛱳 | 𛱴 | 𛱵 | 𛱶 | 𛱷 | 𛱸 | 𛱹 | 𛱺 | 𛱻 | 𛱼 | |||
| U+1BC8x | 𛲀 | 𛲁 | 𛲂 | 𛲃 | 𛲄 | 𛲅 | 𛲆 | 𛲇 | 𛲈 | |||||||
| U+1BC9x | 𛲐 | 𛲑 | 𛲒 | 𛲓 | 𛲔 | 𛲕 | 𛲖 | 𛲗 | 𛲘 | 𛲙 | 𛲜 | 𛲝 | 𛲞 | 𛲟 | ||
注釈
|
||||||||||||||||
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
| バージョン | コードポイント[a] | 文字数 | L2 ID | ドキュメント |
|---|---|---|---|---|
| 7.0 | U+1BC00..1BC6A,1BC70..1BC7C,1BC80..1BC88, 1BC90..1BC99,1BC9C..1BC9F |
143 | L2/10-026 | Van Anderson (25 January 2010), Proposal to include Duployan Shorthands and Chinook script (英語) |
| L2/10-027 | Van Anderson (25 January 2010), Duployan Charts (英語) | |||
| L2/10-028 | Van Anderson (25 January 2010), Duployan Documentation (英語) | |||
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出典
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- ^ “単語の書き方”. sokki.okoshi-yasu.net. 2025年10月20日閲覧。
関連項目
- デュプロワイエ式速記
- 速記
- デュプロワイエ式速記_(Unicodeのブロック)のページへのリンク