デュアルモードMT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/02 18:52 UTC 版)
「スムーサー (変速機)」の記事における「デュアルモードMT」の解説
いすゞ自動車はスムーサーシリーズを製品化する以前に、クラッチ操作による運転者への負担を軽減するという同様のコンセプトを持った製品としてデュアルモードMTを開発し、1998年式エルフの一部車型から採用を始め、改良したものを2000年式エルフから標準装備としたことがあった。 通常のMT車と同様クラッチペダルを持ち、H形シフトパターンを採用した変速機構である。 動力の断続機構には、通常のMTと同様の乾式単板クラッチ+ダイアフラムクラッチカバーを用いている。 インストゥルメントパネルに「クラッチフリーモード」の選択スイッチがあり、それをONにすることで、クラッチペダルを操作しなくとも通常のマニュアル変速操作が可能となる。「クラッチフリーモード」でギアを選択する際、シフトレバーを操作するとレバーの基部に備わるセンサがレバーのわずかな動きを感知し、自動的にクラッチを切るシステムである。 クラッチフリースイッチがOFFの状態では、通常のMTと同様のクラッチ操作を必要とする変速操作となり、プラットホーム着けなど、微妙な位置合わせも可能である。 他の注意点としては、 クラッチペダルを有する車両であることから、日本国内の公道においてオートマチック限定免許により運転することはできない。 クラッチフリーモードの際、うかつにシフトレバーに触ると意図しない状態でクラッチが切れることがあり、注意を要する。 クラッチフリーモードの際、半クラッチ時間はスムーサーのそれと同様調整が可能であるが、坂道発進補助装置(いすゞ内での呼称はHSAことヒル・スタート・エイド)に関する時間調整とリンクしている。 クラッチフリーモードの際、車両が停止状態でセレクトレバーを3速より高いギアポジションに入れると警告音を発する。 クラッチフリーモードの際、誤ってクラッチペダルに足を乗せた場合にも警告音を発する。 などがある。
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