デビルクラッシュとは? わかりやすく解説

デビルクラッシュ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/12 23:50 UTC 版)

デビルクラッシュ
ジャンル コンピュータピンボール
対応機種 PCエンジン (PCE)
開発元 コンパイル
レッドカンパニー
発売元 ナグザット
音楽 迫田敏明
塚本雅信
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 3メガビットHuCARD[1]
発売日 199007201990年7月20日
1990年
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI7
コンテンツアイコン Animated Blood,
Mild Fantasy Violence

Violence, Fear
その他 型式: NX90004
TGX030038
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デビルクラッシュ』(DEVIL CRASH) は、1990年7月20日ナグザットから発売されたPCエンジンコンピュータピンボールである。

映画『エイリアン』(1979年)をモチーフにした同社のピンボールゲーム『エイリアンクラッシュ』(1988年)の続編。

1991年メガドライブに移植され『デビルクラッシュMD』(英題:Dragon's Fury)のタイトルで発売された他、1991年のAMショーで『デビルショック』というタイトル名でアーケード版が出展されていたが、発売中止になっている。

かつてはハドソンが登録商標などの権利を取得していたが、株式会社ハドソンは2012年にコナミデジタルエンタテインメント (KDE) に吸収合併され、現在はKDEが著作権を保有している。

PCエンジン版は2007年Wii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された他、2009年PlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてゲームアーカイブスにて、2015年Wii U用ソフトとしてバーチャルコンソールにてそれぞれ配信されている。

PCエンジン版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてゴールド殿堂入りを獲得した。

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 デビルクラッシュMD
Dragon's Fury
199110101991年10月10日
1991年
199209241992年9月24日
メガドライブ テクノソフト テクノソフト
テンゲン
テンゲン
4メガビットロムカセット[2] T-18053
301034-0150
301034-0150
2 デビルクラッシュ 2007年6月19日[3]
200707232007年7月23日
200707272007年7月27日
Wii コンパイル ハドソン ダウンロード
バーチャルコンソール
- PCエンジン版の移植、2019年1月31日 配信・販売終了
3 デビルクラッシュ 2009年7月15日[4][5][6]
PlayStation 3
PlayStation Portable
(PlayStation Network)
コンパイル ハドソン ダウンロード
PCエンジンアーカイブス
- PCエンジン版の移植
4 デビルクラッシュ 2015年3月18日[7]
201706292017年6月29日
Wii U コンパイル KDE ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- PCエンジン版の移植
メガドライブ版

テクノソフトよりメガドライブへ『デビルクラッシュMD』 の名で移植された。海外では『Dragon's Fury』のタイトルでテンゲンから発売されている。

評価

評価
レビュー結果
媒体 結果
Computer and Video Games 93%[8]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー 27/40点 (PCE)[9]
Eurogamer 5/10点 (Wii)[10]
ファミ通 34/40点 (PCE)[11]
(ゴールド殿堂)
27/40点 (MD)[12]
GameSpot 7.5/10点 (Wii)[10]
NintendoLife [10]
月刊PCエンジン 85/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン 31/40点 (PCE)
PC Engine FAN 23.30/30点 (PCE)[1]
(総合70位)
Raze 93% (PCE)[9]
メガドライブFAN 23.39/30点 (MD)[2]
MegaTech 91% (MD)[13]
Mean Machines 92% (MD)[8]
受賞
媒体 受賞
MegaTech Hyper Game (MD)
PCエンジン版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では9・8・9・8の合計34点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[11]、レビュアーからは「横揺らしがサポートされていないのと、ストレートでセンター落ちの多さが気になる」とゲームシステム面で一部不満の声が聞かれたが、総評としては「このピンボールゲームはけっこう完成度が高い」、「ボーナスステージやいろんな仕掛けが盛りだくさんで、ホントに楽しい」、「『エイリアンクラッシュ』と比較してもよく練り込まれているし、動きもよい」など、完成度、ボリューム面、ゲーム性において概ね肯定的に評価された[14]
その他、『月刊PCエンジン』では80・80・95・80・90の平均85点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では8・7・9・7の合計31点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.30点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で70位(485本中、1993年時点)となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「『エイリアンクラッシュ』の続編。グロテスクな雰囲気と豊富な仕掛けがさらにパワーアップされた。フィールド上には常にモンスターが動いていて、それにボールを当てると得点が入る。ボールの動きが非常にリアル」と世界観やピンボールとしての再現性において肯定的なコメントで紹介されている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.87 3.72 4.12 4.09 3.73 3.78 23.30
メガドライブ版『デビルクラッシュMD』
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)[12]、「メガドライブFAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.39点(満30点)となっている[2]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.80 4.15 4.07 3.97 3.76 3.64 23.39

続編

日本国内としての続編はスーパーファミコン用ソフト『邪鬼破壊(じゃきクラッシュ)』(1992年)があるが、日本国外ではテンゲンから発売された日本国外版『Dragon's Fury』の直接的な続編である『Dragon's Revenge』(1993年)がGenesisで発売されている。この作品には海外で製作された作品の為、ナグザットやコンパイル、そしてテクノソフトのスタッフは全く関わっていない。なお、この『Dragon's Revenge』は後に日本のメガドライブでも1993年12月10日に発売されているが、デビルクラッシュとの繋がりはオミットされ、単体の作品という扱いになっている。

その他

前作『エイリアンクラクラッシュ』は「'88AVAグランプリ[15] ビデオゲーム特別賞」を受賞していたことから、本作のPCエンジン版のパッケージには『'88 AVA 第1回グラフィック賞受賞』というコピーが表記されていた。更にスーパーファミコンで発売されたシリーズ3作目となる『邪鬼破壊』のパッケージでは、『'88.'90年AVAグランプリ特別賞受賞シリーズ』と銘打たれたコピーが表記されており、本作が1990年のAVAグランプリで特別賞を受賞していたことが分かる。

脚注

  1. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、140頁。 
  2. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、99頁。 
  3. ^ Wii「バーチャルコンソール」の5月末&6月配信タイトル公開” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2007年5月25日). 2020年3月13日閲覧。
  4. ^ 中野信二 (2009年7月15日). “SCEJ、「PCエンジン アーカイブス」。PCエンジン用ソフトが参入!「ボンバーマン'94」など4タイトルを配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年3月13日閲覧。
  5. ^ PlayStation StoreにPCエンジンアーカイブス登場!7月15日より取り扱い開始!” (日本語). iNSIDE. イード (2009年7月15日). 2020年3月13日閲覧。
  6. ^ touge (2009年7月15日). “PlayStation Storeの「ゲームアーカイブス」で,ハドソンのPCエンジンタイトルが配信開始” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年3月13日閲覧。
  7. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2015年3月11日). “Wii Uバーチャルコンソール3月18日配信タイトル ― 『スマッシュピンポン』『デビルクラッシュ』『もじぴったんアドバンス』など5本” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年3月13日閲覧。
  8. ^ a b Devil's Crush for Genesis (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月12日閲覧。
  9. ^ a b Devil's Crush for TurboGrafx-16 (1990)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月12日閲覧。
  10. ^ a b c Devil's Crush for Wii (2007)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月12日閲覧。
  11. ^ a b デビルクラッシュ まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年7月18日閲覧。
  12. ^ a b デビルクラッシュMD まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年7月18日閲覧。
  13. ^ MegaTech review, EMAP, issue 1
  14. ^ 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」『ファミ通』、エンターブレイン、2005年6月16日、22頁。 
  15. ^ 現在の『デジタルコンテンツグランプリ』の旧称

外部リンク






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