デジタル網点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 03:45 UTC 版)
デジタル網点は写真網点の代替として、1970年代から使われ始めた。1980年代には、レーザー・タイプセッターやイメージセッターで網点が使われるようになった。単純なスキャナーやタイプセッターと異なり、イメージセッターはタイプ文字や写真や絵などのページ上のあらゆるオブジェクトを生成できる。初期の例としては、Linotype Linotronic 300 および 100 がある(1984年)。これには1985年に世界初の PostScript RIP が提供された。 1970年代後半ごろから登場した初期のレーザープリンタも網点を生成可能であったが、その基本解像度は 300dpi であったため、スクリーン・ルーリングでは約 65lpi 程度であった。その後、600dpi 程度にまで改善され、ディザ技法も導入されるようになった。 デジタル網版では、個々の画素またはピクセルを表すのにビットマップを使ってインクを置く場所を決める。結果として、写真製版の網点をエミュレートするためには、同じサイズの網点に複数のピクセルを対応させなければならない。このため、写真製版と同程度の画質を得るには、ピクセルは極めて小さくなければならず、1インチあたり600から2540以上のピクセルが必要となる。
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