テラ・エトニカ期(1990年頃 - 2002年頃まで)
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「前野佳彦」の記事における「テラ・エトニカ期(1990年頃 - 2002年頃まで)」の解説
バブル期日本の精神心理状況を強く嫌悪し、その窒息感から、日本を脱出する心境で中国、西域、インド、スリランカ、トルコ、ギリシア、ベトナム、カンボジアなどを回る。単独行のバックパッカーとして、スケッチを行い散文詩を書く。この旅行は前野にとって〈テラ・エトニカ〉(エスニックな地球)として自覚された定位課題であり、その成果はそれぞれ散文詩付き絵画作品としてまとめられ、三回の個展で示された。 この時期、同時に〈全体ファンタジー〉への創作欲求が目覚める。試行錯誤の後、後年翻訳することになるブルケルト著『ホモ・ネカーンス』の読書を直接のきっかけとして、数年をかけて〈ホモ・ネカーンス〉という作品が試みられた。この創作体験が、後の児童文学(絵本)、純粋物語への転回に際してモデルを与え続けることになる。
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