ツーシームジャイロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 18:10 UTC 版)
「ジャイロボール」の記事における「ツーシームジャイロ」の解説
回転軸を中心に非対称な縫い目を見せて回転しているジャイロボールで、非対称ジャイロとも呼ぶ。フォーシームジャイロと異なり、カルマン流が上下に変動するなど、乱れが大きい。実験によれば、ツーシームでCD値は0.29で、バックスピンの直球に近い数値である。フォーシームジャイロと比較すると減速が大きく、その為により落下の大きい軌道になる。しかし、上向き初速を加える動作を必要とするため、条件によっては落下してこないように感じる場合もある。 またワンシームジャイロと呼ばれる巴型の模様が正面に見える回転の場合はCD値0.51になり、理論上最大値となる。 上記の通り、ジャイロボールは正面に来るボールの縫い目を変えることで減速率が大きく変わる。例えば上記2種をそれぞれ150km/hで投げた場合、ホームベース到達までに0.02秒、距離にして80cmの差が出る。縫い目の違い、握り方などでリリースの感覚に質的差異が生じ、手塚の調査によれば個人差はあるがツーシームジャイロはオーバースローやスリー・クォーターでは投げ損なうことがあり、サイドスローならば投げやすく失投が防げるとされている。
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