ダブルループラーニング
英語:double loop learning
問題解決のために、目的や前提などのさまざまな視点からアプローチすること。アメリカ合衆国の組織論学者であるクリス・アージリス(Chris Argyris)が提唱した。
クリス・アージリスは、ダブルループラーニングをサーモスタットを用いて説明している。サーモスタットは、ヒーターをON、OFFの調整をすることで、設定された温度を保つようにする。これは、ヒーターをON、OFFにするという与えられた手段を用いて問題を解決するもので、シングルループラーニングという。一方、ダブルループラーニングでは、なぜその温度で保つのか、また、部屋に冷気が入ってこないような手段はないのかといった点も検証する。
ダブルループ学習
ダブルループ学習
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 09:22 UTC 版)
ダブルループ学習では、経験に照らし合わせて目標や意思決定ルールを変更することを伴う。最初のループは目標または意思決定ルールを使用し、2番目のループはそれらの変更を有効にするため、「ダブルループ」になる。ダブルループ学習は、問題を定義して解決する方法が問題の原因になる可能性があることを認識している。 [1]このタイプの学習は、変化への適応を超えて、変化を予測または先取りすることで、創造性と革新を推進できるため、組織の学習に役立つ。 [2]
- ^ Argyris, Chris (May 1991). “Teaching smart people how to learn”. Harvard Business Review 69 (3): 99–109 2015年11月22日閲覧。.
- ^ Malone, Samuel A. (2003). Learning about Learning. London: Chartered Institute of Personnel and Development. p. 80. ISBN 0852929897. OCLC 52879237
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