ダブルスピン投法必須動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 04:30 UTC 版)
「W-スピン」の記事における「ダブルスピン投法必須動作」の解説
ダブルスピン投法を引き出すためには六つの必須動作がある。 「根を生やして」 「エッジング」 「架けて」 「うねり上げて」 「射して」 「絞り潰して」 「根を生やして」〜「エッジング」は重心移動に関する動作である。投球動作のスタビリティを確保するのに一役買ってくれる。 「架けて」〜「うねり上げて」は投手の腕を足先と連動させるための動作である。「架けて」のシーンで投手の腕から足までアルファベットのCの形が作られる。この動作を誘発する事により、担ぎ投げ、または二重振り子とされる投げ方を防止する役割を持つ。その際ボールを持つ側の腕が何かを引っ掻くような動き=スクラッチモーションの出現が生まれればこの時点で脊柱、上腕骨ら二つの回旋動作が同調的。故にW-スピン投法はこの時点で成立。「うねり上げて」では骨盤の回旋を土踏まずと踵の経を利用し、骨格主導のピッチングを実現させる動作である。 「射して」はMES(ループ・モーション)のシーンで肘が投げるべき方向(ターゲット)に向いているかどうかというチェックポイントである。この動作が不完全であれば、故障のリスクを負ったり、投げた球の制球が安定しないケースが見られる。MESのシーンにおいては前腕が回外を保持できなければ利き腕の内側側副靱帯に多大なストレスを与えてしまうケースが存在するとされる。 「絞り潰して」は体重移動の移し替え動作である。投手の足が(右投手の場合)三塁側へ突っ張るのではなく、一塁側へクロスオーバーステップするかのような、深く、安定した1stスピンを引き出す為の意識付けである。ダブルスピン投法において、140km/hを超え高速でスウィングされる末端部は腕部の随意運動によって制御出来る限界を超えているとされる。そのため、上半身を振るのは常に下半身であるという見解を手塚は終始一貫して記述している。そのため上半身に対して具体的に何かを指示する記述は存在しない。
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