ダッチオーブン等の鍋料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/31 00:47 UTC 版)
「野外調理」の記事における「ダッチオーブン等の鍋料理」の解説
西部開拓時代と密接に関係する伝統的なダッチオーブンは、重い鋳鉄の鍋で、伝統的に3つの脚と熱した石炭を置くための縁取りがある蓋を持つ。このような鍋はバックパッカーには重すぎるが、集団でのキャンプやバーベキューに用いられることが多い。 火の上に鍋を吊るしての調理は風情があるが、こぼれやすく、現地の材木で作るのは難しい。通常は金属製であり、歴史的にコンロが発明されるまで家庭の暖炉で用いたものと同じである。2本の鉄の棒間を鉄の部品で渡し、鍋を様々な高さに吊るして炎から温度調節をする。炎の上にグリドル、グリル、焼き串を吊るすこともできる。木材で作る場合、ロープで縛り2組の三脚を作るとロープは溶けたり燃える危険がある。ほぞ組み(Dovetail joint)が安全であるが作成が難しい。 三脚での調理に替わる良い方法は直火の上での調理である。これを正しく行うためには、火力はほどよい炭の層で、燃え尽きて炎が出ない炭火の状態とする必要がある。鍋を炭の上に直接置くこともできるが、炭火を消すことが多いため好ましくない。火から離して鍋を置くために、鍋の両端に同じ大きさの小さな木材が使われることが多い。キャンプ用のダッチオーブンは鍋の下に3本の脚があり、この役割を果たす。代替で3つの石や金属くずの塊(英語でkanunと呼ぶマグネシウム屑)を使用して、空気の流れを保って燃焼を最適にする。この方式による調理の欠点は、鍋が煤と灰により洗い落とせないほど黒くなることである。調理前に鍋の外側に薄い石鹸(生分解性が望ましい)の層を作ることで煤と灰を予防できる。煤と灰は石鹸に付着し調理後に容易に洗い落とせる。
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