ダイヤフラムバルブ (diaphragm valve)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 03:35 UTC 版)
「バルブ」の記事における「ダイヤフラムバルブ (diaphragm valve)」の解説
ダイヤフラム(隔膜)を、弁座に押し付けることにより、流体を閉止するバルブ。中間開度でもよく使われ、流量調節弁としての用途にも向いている。ダイヤフラムの材質はゴムや樹脂製があり、特にゴム製は弾性がある為シール性に優れ、流体内に存在する異物を噛み込んでも漏洩を防ぐことができる。構造上、ダイヤフラムと本体によって構成される流路はポケット部が無く流線形である為、自浄性に優れている。また、ダイヤフラムが流体と駆動部を遮断しておりグランド構造がない為、この箇所から流体が外部へ漏れることがない。こういった点から、塩酸や水酸化ナトリウムなどの薬品を流すラインや流体が汚染されることを嫌う製薬分野や半導体製造関連ライン、化学薬品プラント、電力会社などの水処理ラインで使われる事も多い。日常点検においては、消耗する部品がダイヤフラムに限定されることがほとんどであり、本体と駆動部を締結しているボルト・ナットを取り外すだけで可能な為、バルブを配管から取り外す必要がなくメンテナンスを容易に行える。
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