タングステン酸ジルコニウムとは? わかりやすく解説

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タングステン酸ジルコニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/18 08:07 UTC 版)

タングステン酸ジルコニウム(タングステンさんジルコニウム、: Zirconium Tungstate, Zr(WO4)2, ZrW2O8)は、金属酸化物の一つであり、いくつかの珍しい物性をもつ。常圧で ZrO2WO3 を反応させて生じる準安定立方晶相であり、「負の熱膨張材料」である。すなわち、広い温度範囲において熱すると膨張するのではなく収縮する[1]。ZrW2O8 の熱膨張率は等方的かつ広い温度範囲 (−273〜777 °C) において絶対値が大きく(平均膨張率 −7.2×106 K−1[2]、他の負の熱膨張率を示すセラミックスのほとんどとは対照的である。高圧下では他にも様々な相が生じる。


  1. ^ Mary, T. A.; J. S. O. Evans; T. Vogt; A. W. Sleight (1996-04-05). “Negative Thermal Expansion from 0.3 to 1050 Kelvin in ZrW2O8. Science 272 (5258): 90–92. Bibcode 1996Sci...272...90M. doi:10.1126/science.272.5258.90. http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/272/5258/90 2008年2月20日閲覧。. 
  2. ^ Sleight, A.W. (1998). “Isotropic Negative Thermal Expansion”. Annu. Rev. Mater. Sci. 28: 29–43. Bibcode 1998AnRMS..28...29S. doi:10.1146/annurev.matsci.28.1.29. 
  3. ^ C. Verdon and D.C. Dunand, High-Temperature Reactivity in the ZrW2O8-Cu System. Scripta Materialia, 36, No. 9, pp. 1075-1080 (1997).


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