ソメイヨシノとの混同
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 04:09 UTC 版)
「ソメイヨシノ」も参照 王桜の一部の個体がソメイヨシノに類似していたことから、過去には済州島に自生する本種とソメイヨシノが同種であるとの説があった。済州島西帰浦に住んでいたフランス人神父タケ (Taquet) が、1908年4月14日に、漢拏山北側の観音寺裏手の山、海抜600メートルの地点で採集した。採集された標本に基づき、1912年、当時バラ科の権威だったドイツベルリン大学のベルンハルト・ケーネがソメイヨシノの変種として報告した。日本の小泉源一も済州島に自生する本種とソメイヨシノが同種であるとの説を唱えたことがあった。しかし腊葉標本が残っていないことから、この説は当時から疑問視されていた。現在ではソメイヨシノは最初の親をエドヒガンと日本固有種のオオシマザクラとし、全て接木や挿し木によって人工的に繁殖させたクローンの園芸品種のサクラであることが、DNAフィンガープリント法や核SSR(シンプル・シーケンス・リピート)法などの遺伝子解析で判明しており、ソメイヨシノは韓国原産ではなく、王桜と同種でもないことが判明している。
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