ソフトウェアと拡張性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 01:15 UTC 版)
「BBC Micro」の記事における「ソフトウェアと拡張性」の解説
BBC Micro 向けには多くのゲームがリリースされた。周辺機器やハードウェア拡張も各種リリースされ、フロッピーディスク装置と Econet 関係のネットワークハードウェアが用意されている。さらに追加ROMチップ用ソケットも用意されている。 文字多重放送の内容をダウンロードするアダプタも用意されていたが、実際にテレビ放送で BBC Micro 向けの内容が放送されることは稀であった。 組み込みのオペレーティングシステム Acorn MOS は、全ての標準周辺機器、ROM上のソフトウェア、画面などとのインタフェースとなる広範囲なAPIを提供している。当時、BASICでサポートされていたような各種機能(ベクターイメージ生成、キーボードマクロ、カーソルベースの編集、サウンド生成)がOSで提供されているため、BASIC以外にも各種アプリケーションでも使える。BASIC自体はOSとは別のROMチップにあるので、それを別の言語処理系と置き換えることも可能であった。 エイコーンは公式のAPI(システムコール)を使うことを推奨し、ハードウェアやシステム変数への直接アクセスができないようにしていた。これは、Tube のコプロセッサを使ったときにプログラムが動作し続けるようにするという意味もあるが、同時に BBC Micro 向けソフトウェアの機種間互換性を強化する意味もあった。当時の他のシステムではPEEKとPOKEを使っていたのに対して、BBC BASIC やアセンブリプログラムはCPUのレジスタおよびスタック上のパラメータを設定してシステムコールを実行していた。そうすると、MOSがその要求を解釈して適切な処理を行う。 学校では Econet で BBC Micro 同士を相互接続していることが多く、ネットワーク上での多人数参加型ゲームがいくつも開発された。
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