スラヴァとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 00:35 UTC 版)
「モスクワ (ミサイル巡洋艦)」の記事における「スラヴァとして」の解説
スラヴァ級ミサイル巡洋艦はキーロフ級ミサイル巡洋艦の小型版ともいうべき性格をもち、味方海上部隊を掩護しつつ、敵空母機動部隊を攻撃する能力を持つ。このため多彩な兵装を備えている。スラヴァという艦名は、ロシア帝国海軍のボロジノ級戦艦「スラヴァ」、ソ連海軍のマクシム・ゴーリキー級巡洋艦「スラヴァ」(当初の艦名はモロトフで、反党グループ事件によりモロトフ外相が失脚すると1957年にスラヴァと改名)に続き、3代目である。 「スラヴァ」はウクライナ・ソビエト社会主義共和国ムィコラーイウの六一公社社員造船工場の445造船所で建造された。1976年11月6日に起工され、1979年7月27日に進水。1982年12月30日に竣工した。1983年2月7日、黒海艦隊第30師団第150ミサイル艦旅団に編入。1984年9月にセヴァストポリに着いた。 1986年11月18日から22日の間、ギリシャのピレウスに寄港した。 「スラヴァ」はソ連指導者ミハイル・ゴルバチョフと米国大統領ジョージ・H・W・ブッシュの間で行われたマルタ会談(1989年11月2日-3日)で任務を果たした。ソ連の代表団は「スラヴァ」を使用し、米国代表団はアメリカのミサイル巡洋艦「ベルナップ」で寝泊まりした。「スラヴァ」はマルサシュロック(英語版)沖の停泊地に錨を下ろした。大荒れの天気と荒波によって一部の会合は中止となるか延期され、国際メディアは会談に「船酔いサミット」というあだ名を付けた。結局、会談はマルサシュロック湾に停泊したソビエトのクルーズ客船「マクシム・ゴーリキー(英語版)」上で行われた。 「スラヴァ」は1990年12月に改装のためにムィコラーイウへ戻り、修理は(ソビエト連邦の崩壊後の)1998年末まで続いた。
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