スペイン・ペソ(17世紀から19世紀)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 17:01 UTC 版)
「国際通貨」の記事における「スペイン・ペソ(17世紀から19世紀)」の解説
17世紀から18世紀にかけて、スペイン王国の通貨として8レアル銀貨を含むスペインペソが、西はアメリカ大陸のスペイン領へ、東はアジアへと使用されるようになり、世界初の国際通貨が形成された。これは世界におけるスペインの政治的・軍事的な優位性の他、大西洋と太平洋間を横断するスペインの交易網に加え、高純度に銀を含有する貨幣の品質もあった為で、約3世紀に亘って国際的に受け入れられるようになった。 太平洋地域のスペイン植民地であるフィリピン、グアム、ミクロネシアでは法定通貨となり、その後19世紀半ばまでは中国やその他の東南アジア諸国でも法定通貨となった。南北アメリカ大陸では、ブラジルを除く南アメリカと中央アメリカの全ての国と地域で法定通貨となった。 スペイン・ペソは、アメリカでは1857年に貨幣法が制定されるまで法定通貨であった。ヨーロッパでも多くの国で使用された。 1821年に独立したメキシコの通貨であるメキシコ・ペソと共に、スペイン・ペソは1860年代以降でもアメリカ大陸の多くの地域で使用され続けた。メキシコ・ペソ、アメリカ・ドル、カナダ・ドルの記号はペソ記号(ドル記号としても知られている)を使用しており、その起源をスペイン・ペソに遡る。
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