スタンダードER (RIM-67)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 00:50 UTC 版)
「テリアミサイル」の記事における「スタンダードER (RIM-67)」の解説
詳細は「RIM-67 (ミサイル)」を参照 1951年、海軍は護衛駆逐艦程度の艦にも搭載できる射程10海里 (19 km)程度の艦対空ミサイルに関する開発要求を提示し、1955年に行われた検討を踏まえて、上記のようなテリアの改良計画から派生させるかたちでの開発が決定された。これによって開発されたのがターターであり、生産は1959年末から開始された。 このように関連して開発されたことから、ターターとテリアHTは非常に類似していたものの、完全に同一ではなかった。その後、1961年には、テリアHTと改良型ターター(IT)の生産が統合され、価格ベースで85%の部品が共用化された。その後、テリアやターターの後継として計画されていたタイフォンの開発が中止されると、浮いた予算の多くが、3Tの改良計画に振り分けられた。これを背景にして、テリアとターターの改良計画は完全に合流することになり、両者を共通の基本設計のミサイルによって更新するため、スタンダードミサイルが開発された。開発計画は1963年10月に正式に提案され、1967年度より調達が開始された。 テリアの後継となったのがRIM-67 SM-1ERであった。これは基本的に、RIM-24Cターターをベースとして、ロケット・モーターをアトランティック・リサーチ社のMk.30に変更し、ハーキュリーズ社のMk.12ブースターを追加したものであった。テリアは徐々にスタンダードSM-1ERによって代替され、運用を終了した。しかし、テリアの運用に用いられた各種の装備(#テリア・システムを参照)は、スタンダードの運用に当たっても、小規模な改修を受けたのみで継続的に用いられている。
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